【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第25節 清水エスパルス
2週間の中断期間を経て、今節より再開となったJリーグ。
裏でオリンピックがあるので、いまいち身が入らないところがあるのも正直なところ。いっそのこと、オリンピックが終わってから再開してくれればいいのに。
でもこの試合はチケットが前売り段階で完売。当日も19,000人を超えるサポーターが集まりました。みんなオリンピックよりもベガルタなのね。ゴイゴイスー。
相手は首位 清水エスパルス。スタジアムは満員。再開初戦の舞台は整った。
では本題へ。
スタメン
ベガルタ仙台
中断前の岡山、徳島とのアウェイ2連戦を連敗。
2試合とも複数失点での敗戦で、守備の立て直しが中断期間での必須事項となりました。
暑さも影響してるのでしょうが、この2試合は強度の高い守備がひそめてしまったことで、相手ペースでの試合を余儀なくされてしまった。
守備の強度をどう立て直しながら、暑さを考慮した進化したベガルタ仙台を期待したい。
さて相手の清水と言えば、前回の4月の対戦では腰が引けたような前半を行い、試合も敗戦。
試合後の森山監督の叱咤がYouTubeでバズったのが記憶に新しい。
今回は当然そのリベンジに挑みますが、そうはいっても相手の戦力はJ2屈指で攻撃・守備ともに個々の能力が高い選手が揃います。
上で書いた守備の強度もそうですが、メンタル面でもビビらず戦っていけるかも重要です。
スタメン
前回の徳島戦は今季初の3‐4‐2-1を採用しましたが、今節は4-4-2にシステムを戻しています。
先発は3名が入れ替わり。
小出、相良、梅木が外れて、髙田、有田、エロンが先発です。
菅田とコンビを組むのは實藤。小出が今季初めてベンチスタートです。
そして左SBには髙田が出場停止を空けて復帰です。
中盤の右には有田が今季初のスタメンを勝ち取りました。
左には中島が起用。サイドハーフでの出場は今季初めてかな。
前線にはエロンが復帰で、郷家とコンビを組みます。
守備の強度という意味で前線にエロンが入ったのかなと。練習時試合でも結果を残したみたいなので期待です。そろそろゴール取ってもらわないとマジで困ります。
有田もそうですが、先発のチャンスをしっかり結果に繋げてもらいたい。
ベンチには今季初めてGK松澤が入りました。
また鎌田に代わって工藤が入りました。
中断前からやや陣容が変わってます。
清水エスパルス
17勝1分6敗の勝点52でJ2首位を走る清水。ただ、独走態勢ではなく2位の長崎との勝ち点差は1。ここまでの6敗は全てアウェイでの喫したもので、アウェイは苦手というデータが出ております。
ただ、中断前のアウェイ大分戦は2-0で勝利。3連勝を飾るとともに、アウェイでの連敗を4で止めるものだったようで、アウェイ苦手というイメージは多少払しょくできているであろう中で、再開初戦のアウェイ仙台を迎えます。
スタメン
前節から先発は4名入れ替わり。
原、高木、山原、中村が外れて、北爪、住吉、吉田豊、宇野が先発に入りいます。
宇野は町田から獲得後、いきなりの先発起用。
両SBが揃って変わりましたが、移籍の関係かしら。山原の名前はSNS移籍アカウントでよく見かけたけどどうなんでしょう。知らんけど。
前線には前回いなかった乾が入っており、ルーカスブラガ、カルリーニョスジュニオを左右に従え、トップには現在9得点の北川が入ります。
相変わらずタレント揃いだな。
ベンチを見ても矢島、西原、ヤクブ、ドウグラス タンキなど攻撃的な選手が控えます。
なんでこの戦力でJ2独走できないのか。謎です。
前回の対戦詳細(第11節)
戦評
首位相手に一歩も引かずに、むしろ正面から立ち向かい、2‐1で勝利!
満員のユアスタが歓喜に包まれました!
課題だった守備の強度が復活。相手に走り負けることなく、最後の最後まで持てる力を出し切ってくれました。
勝つために全員がサボらず、球際も激しく、ボールを追いかける。
その姿勢に満員のサポーターが声で後押し。
これぞ、ベガルタ仙台だし、こういうチームが見たかったのよ。
試合は開始早々に中島が中央から左足で流し込んで先制!
右サイドで崩して、中央に入ってきた逆サイドの選手が決める。狙った通りの形だったんではなかろうか。
アシストをしたのはエロン。本当は自らのゴールで絡んでほしいところだろうが、中島にうまく落としてくれた。
もっと言えば、そのチャンスを作り出したのは裏抜した有田からだったし、森山采配がズバリ決まったゴールだったでしょう。
前半4分で先制できたことで、前回対戦とは違うぞというのをサポーターにメッセージとして伝わったことも大きかった。
先制後も勢いを落とさず、素早いチェックとプレスで仙台が相手の誘い、そこからカウンターでゴールに迫っていたが、時間が経過するとともに清水もそのやり方に慣れ、徐々に清水に押し込まれ始める
それでも決定機を作らせずにはいたが、左サイドを崩されて失点を許してしまう。やや集中力が切れてエアポケットに入ったような時間帯だったがその隙をついた清水は流石だった。
宇野がやや浮いた位置にいて誰がつくか曖昧になってフリーになってしまった。あれだけフリーならシュート打つよな。
悔しい失点だった。
追いついた清水に立て続けにゴール前でチャンスを作られてしまったが相手のミスもあり難を逃れた。ここで連続失点をしなかったのは良かった。
前半終了間際にはエロンが抜けだしてゴールに迫るシーンも作れていたのでやられっぱなしだったわけではない。
清水と互角に渡り合っていたという前半だった。
後半に入ると仙台は有田に代わって相良を投入。これに伴い、左サイドに入っていた中島が右へ移動。そしてこれが功を奏した。
後半早々から中島が内側に絞り、真瀬のオーバーラップのスペースを空ける。真瀬が上がるのに吉田豊がついていくことで、中島のマークが甘くなる。右サイドを崩すことで、仙台がペースをつかむ。
そして生まれた同点ゴール。右サイドからあがったクロスを一度は清水が跳ね返すものの、クリアが甘く長澤の元へ。長澤が左足で放ったシュートが相手にあたり変化してゴールに吸い込まれ逆転!
足を振り抜かずうまくコントロールした長澤のうまさもあったが、タイミングがズラしたことで相手の反応が遅れたことも相まって生まれたゴール。
待ちに待った逆転ゴールにユアスタが再び揺れた。
そしてその後は一進一退の時間。
攻めるしかない清水は前線の選手たちが代わる代わる仙台ゴールに迫る。ただ林の好セーブや相手の精度の低さもあり、失点には至らず。
それならば、と清水は交代カードを切ってフレッシュな選手を投入。
仙台戦が初ゴールだった西原やなぜか仙台相手にゴールに絡むことが多い矢島、未知数のヤクブ、なにをしでかすかわからないドウグラス タンキ。
続々とベンチに控える選手たちを投入して仙台ゴールに迫るが、コンビネーションに欠ける単騎掛けだったのが助かった。
仙台も守備に追われながらもエロンや梅木のポストプレーを使いながらボールを前に運ぶ。終盤には前回対戦時アディショナルタイムにプロ初ゴールを決めたオナイウを入れてサイドを補強、さらに工藤を入れて中盤を厚くするなど万全の対応。
時間が進むにつれて、疲れたみえる清水の運動量がガクッと減りそのまま試合終了。
2‐1で首位撃破でございます。
首位撃破で上位陣と勝ち点は詰まったとはいえ、自動昇格を争うのは厳しいのが現実。順位は上がらなかったもののプレーオフ圏内の6位をキープできたので御の字でしょう。
満員のユアスタで再開初戦で勝利できていい8月のスタートを切れて、収穫の多い試合でした。夏場が苦手な仙台というイメージも払しょくできたし。
次節の相手は水戸ホーリーホック。今節ではなんと長崎に黒星を付けております。下位に沈んでいるとはいえ、こちらも幸先の良いスタートを切っているため、油断は禁物。
アウェイではありますが、2連勝で再び上昇気流に乗っていきたい!
最後に、清水の感想を3行で。
・住吉
・後半、気の抜けるようなプレーが多くて助かった
・交代で出てきたヤクブとタンキの2人、何しでかすかわからないコンビが不気味すぎた
評価
MOMは長澤。ゴールだけではなく、中盤で攻守のバランスを取っていてなくなてはならない存在だった。監督のインタビューでも「今日は和輝が最後まで要るな」と言葉に素人も納得できるパフォーマンスでした。
先制ゴールをあげた中島も良かった。前半は左、後半は右とサイドでボールを保持できて時間を作れるから攻撃の幅が広がった。勝ち越し後はやや守備に追われる時間だったが、サボらず交代まで走り続けていた。
それ以外ではアシストを記録したエロン。前半終了間際には惜しいシュートもあった。もっとああいうプレーが増えてくればゴールも見られるかな。
松井も早いチェックが効果的だった。ポジションを空けて突っ込んでしまうところを長澤がケアしてくれていたのもあったけど。
髙田は攻め上がりや守備の強度などが完璧だった。彼がいることで左サイドの守備が締まったし、林は今節も好セーブを見せてくれて最少失点で勝利に導いてくれた。
GK 33 林 彰洋 6.0
DF25 真瀬 拓海 5.5
DF 13 實藤 友紀(90'OUT) 5.5
DF 5 菅田 真啓 5.5
DF 2 髙田 椋汰 6.0
MF 6 松井 蓮之(82'OUT) 6.0
MF 37 長澤 和輝 7.0
MF 23 有田 恵人(46'OUT) 5.5
MF 11 郷家 友太 5.5
FW 7 中島 元彦(82'OUT) 6.5
FW 98 エロン(73'IN) 5.5
MF 14 相良 竜之介(46'IN) 5.5
FW 15 梅木 翼(73'OUT) 5.5
MF 27 オナイウ 情滋(82'IN) なし
MF 17 工藤 蒼生(82'IN) なし
DF 22 小出 悠太(90'IN) なし
監督 森山 佳郎 6.5
中断期間をうまく使い守備の強度が復活させて首位撃破を達成。中島のサイド起用や先発抜擢した選手たちが活躍するなど采配もズバリきまった。
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