【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第37節 ロアッソ熊本
あと数試合、ここまできたら意地でも最終戦+プレーオフまで書いてやる。
ということで、まずは今週のトピックスから。
…と思ったのですが、書きたいトピックスがない!
ベガルタ関連ではないですが、水曜に日産に横浜Fマリノスvs浦和レッズ行ったので、それを書くと本筋からずれちゃうんでやめておきます。
ただでさえ、遅れ気味なのに。
ということで、今週は早速のレビューへ。
レッツゴー仙台!
前回の対戦詳細(第7節)
スタメン
ベガルタ仙台
前節はアウェイで愛媛FCを2-0で撃破。
これで2連勝です。
前半終了間際にセットプレーから中山が背中の当たりゴールというラッキーな形で先制し、後半早々にエロンの2試合連続ゴールで追加点を挙げ、そのまま試合終了。
この試合のキックオフ前にプレーオフを争う岡山、千葉、山形が全チーム勝ち点3を上積みしていることが判明していて、勝ち点3を取りこぼしたらプレーオフ圏外に転落となるプレッシャーのかかる中、見事に勝利となりました。
今節の相手はロアッソ熊本です。
前回対戦は3/20の第5節。雪がちらつき寒々しいユアスタで行われた一戦は0-0のスコアレスドロー。
シュートは多かったものの、相手GKの好セーブもあり、得点を奪えず。決定機もそんなに多くなかった。
森山監督に言わせると、熊本は前半戦で苦しめられたチームの1つで、パスを回してくる相手にリズムを作れなかったとも言えます。
ただ、今節はジェフが長崎相手に敗れたことで、仙台が熊本に勝利した時点でプレーオフの出場が確定します。
アウェイで苦しめられた相手なので、今節も一筋縄ではいかない試合なのは明らかですが、今日勝ってプレーオフを確定させたい。
メンバー
スタメンは前節から1人が入れ替わり。
中山が外れて、相良が起用されました。
前節ゴールした中山がベンチ外の采配は少し驚きです。結果を残した選手はこれまで動かさなかった印象があるので、中山にアクシデントでなければいいのですが。
相良は出場停止明けなので、休養十分でしょう。
左サイドに相良が入ったことで、中島がエロンと2トップを組みます。
エロンは2試合連続ゴール中。ここにきて調子が上向きと見えるので、今節も期待大です。
対熊本のカギを握るのは前節に続き、セットプレー。
熊本はセットプレーから20失点とリーグ17位。
ということで、キッカーである鎌田、そして空中戦に強い菅田には期待がかかります。菅田は古巣対戦でもあるし、期するものはあるでしょう。
ベンチに入った梅木も早い時間にチャンスがもらえるはず。
梅木の移籍後初ゴールも見たいですね。
ロアッソ熊本
12勝7分17敗の勝ち点43で14位のロアッソ熊本。
プレーオフも降格も気にすることない順位で迎えたホーム最終戦となりましたが、今年の熊本はホームで勝てていない。
ホームではここまでわずか3勝。アウェイでは9勝をあげていてかなり外弁慶なシーズン。前回のホームでの勝利は9/21の32節秋田戦が最後。ホーム最終戦で2か月ぶりのホーム開催の勝利をサポーターに勝利を届けたい。
そんな熊本ですが、ここ3試合は勝利なし。
前節は仙台と同じくプレーオフを争う山形を相手に0-1で敗戦。
前半10分にCKで失点を許し、そのまま試合終了。前半だけでシュート12本、90分を通しても17本のシュートを浴びせながらの無得点に終わりました。
平均ボール保持率はリーグトップの55.1%とボールを繋ぎながらゴールに迫るのが熊本の戦い方。今節もボールを握る時間が多くなる中で、いかにしてゴールを奪うかがカギとなる。
メンバー
スタメンは前節から1人が入れ替わり。
3トップの左の唐山が外れて、東山が第9節の長崎線以来のスタメン抜擢。
注目は小長谷。前回対戦ではキレのある動きを見せていました。前回は負傷で前半の早い時間で交代となってしまったので、今回はそのリベンジを、と期するところもあるはず。
あとはセンターフォワードに入る石川。8ゴールを挙げる熊本のスコアラー。ここ3試合で2ゴールをあげており、調子はいいはず。
守備ではGK田代も前回は好セーブを見せていました。ただ現在60失点と失点を重ねているのもあるので、隙はあるはず。
仙台としては熊本にボールを回されるとして、ショートカウンターから一気にひっくり返してゴールに攻め込みたいところ。
戦評
キックオフ早々に1点をリードしながら、そのあと3点を奪われて、1‐3の大敗。
11月上旬で25度の汗ばむような暑さ、勝てばプレーオフを確定できるという状況もあり、焦りもあったのかもしれないが、完全に力負けだった。
熊本・藤枝と前半戦で苦しめられた相手に連敗で相性もあるのかもしれないけど、プレーオフ出場が目の前まで見えていたのでがっかりといったのが感想です。
前半2分に中島がゴールを挙げたときは今日はこれで一気にいけると思ったんだけどなあ。最高の立ち上がりから前プレスも機能していて、連勝中の勢いを感じさせるような展開だったのに、熊本の一発にやられてしまった。
あれはゴールを決めた石川を褒めるしかない。もう1回やれって言ったって再現性は低いはず。
菅田と小出の間のスペースを狙われるのは今季よく見た形なんでそれは防げたのかもしれないが、そうは言ったってダイレクトであのシュートはどうしようもない。
ただ追いかける展開になっても前半にチャンスを多く作っていたのは仙台だった。仙台のピンチというのは失点シーン以外なったんじゃないかな。
前半は仙台の方が熊本のゴール前に押し込んでいたし、何度か決定機を作れていた。あとはゴールだけだったけど、熊本の守備陣の粘りもありゴールをこじ開けることができなかった。
この前半にゴールが決められていれば、きっと勝利は仙台に転んできたはず。前半のチャンスで決めきれなかったことで、後半の焦りにつながってしまったんだろう。
後半は暑さの影響か仙台の前プレスが機能しなくなっており、早めに選手交代で前線の運動量を保つようにしたんだけど、この日の交代はよくわからなかった。相良とエロンが下がるのは納得なんだけど、代わりに入ってきたのがオナイウと石尾。
オナイウはいいとして、石尾は左サイドハーフの位置に入っていた。相良がバテ気味で左サイドがやや攻め込まれていたけど、別に石尾をその位置で使うような時間ではなかったはず。石尾をハーフで使うなら内田でもよかったんじゃないか、と思ってしまった。それか奥山を前に出すとか。
石尾のサイドハーフが効いているように見えなかったし。
交代の後、林のパスミスが起因となりリズムを崩してしまったように見えた仙台。その流れでクロスから石川に頭であわされてしまい逆転ゴールを許してしまう。
クロスも簡単ではなかったけど、マークにつかれていた菅田より一足先に反応した石川もお見事だった。これぞストライカーという形のゴールだった。
2点を追いかける仙台は明らかに攻撃偏重になったしまった。勝たなければの焦りが出たのが目に見えた分かった。
それによりバランスが崩れた隙を突かれて痛恨の3失点目を許してしまい、勝負あり。
その後は特に何も起こせず、1‐3のまま試合終了。
熊本に対仙台初勝利を与えてしまったし、この敗戦でプレーオフ圏外の7位転落となってしまった。
幸い、最終戦の大分戦で勝利すれば自力でプレーオフ出場を手に入れることはできる。しかも次節はホーム。すでにアウェイ席以外はチケット完売ということで満員のユアスタで迎えることができるのはかなりのアドバンテージなはず。
不本意だった熊本の試合は忘れて、もう次節に切り替えてほしい。
引き分けても千葉と山形の直接対決の結果次第ではワンチャンあるかもしれないけど、そんなことを望んではいけない。
自分の手で決める。勝利しかいらない。挑んでいく仙台の選手たちが見たい。
最後に、ロアッソ熊本の感想を3つ。
・石川はこれで10ゴール。去年も9ゴールなんで来年はJ2上位に引き抜かれそう
・小長谷はやっぱり攻撃の核となっていた。唐山も熊本のスタイルと合ってそう
・大木監督の続投が決まったようで。日本では稀有なサッカーなんでぜひこのサッカーを突き詰めっていってほしい
評価
3失点での敗戦なので辛口です。
MOMは中島。ゴールはもちろん攻撃陣で90分間一人気を吐き続けていた。覚悟を感じさせる中島の姿は感動する。
真瀬も右サイドを切り込んでチャンスを作っていたし、工藤も途中でばててしまったけど前半の動きは良かった。
一方で評価を下げたのは、イージーなミスキックでリズムを崩してしまった林やマークしていた石川に前に入られてしまいゴールを許してしまった菅田も評価を下げました。
鎌田も中盤でフラフラしているのが気になったし、石尾はポジションがあってなかった。
GK 33 林 彰洋 5.0
DF 25 真瀬 拓海(75'OUT) 5.5
DF 22 小出 悠太 5.5
DF 5 菅田 真啓 5.0
DF 32 奥山 政幸 5.5
MF 17 工藤 蒼生(75'OUT) 5.5
MF 10 鎌田 大夢(87'OUT) 5.0
MF 11 郷家 友太 5.5
MF 14 相良 竜之介(60'OUT) 5.0
FW 7 中島 元彦 6.0
FW 98 エロン(60'OUT) 5.5
MF 27 オナイウ 情滋(60'IN) 5.5
DF 39 石尾 陸登(60'IN) 5.0
MF 6 松井 蓮之(75'IN) 5.5
FW 15 梅木 翼(75'IN) 5.5
MF 8 松下 佳貴(87'IN) なし
監督 森山 佳郎 5.0
熊本のパス回しを意識しすぎてしまったことで交代で自滅し多様に見えた。次節は勝利しかいらない運命の一戦。いい雰囲気で最終戦に臨めるようにしてもらいたい