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【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第36節 愛媛FC

更新できずにいたら次の試合がもうすぐそこまで。
あと数試合、ここまできたら意地でも最終戦+プレーオフまで書いてやる。
ということで、まずは今週のトピックスから。

今週はこちら。
【梁勇基引退試合】引退試合出場選手のお知らせ[第3弾]
ついに関口 訓充の参加が発表されました!
この男の発表を待っておりました。
右サイドの関口、左サイドの梁。ベガルタ黄金期を支えた両翼が揃い踏みしなければ始まらないでしょう。
平瀬と野沢も楽しみだし、村上もここまで発表内から中村憲剛の引退試合に出場するのかな、と思ったけどこっちに参加してくれるのは嬉しい。

意外だったのは李漢宰と安英学の北朝鮮代表の2人。代表のチームメイトなので参加するのはおかしくないのだが、自分の頭の中になかった。こうなったら鄭大世も見たいな、と思ったけどさすがに彼は中村憲剛のほうに出るよな。と自己解決した。
出場参加選手を見たら、まだ菅井の名前がないじゃないの。今回の第3弾が最後ってわけでなさそうだから次回あたり追加発表されると思っておこう。

そして早速、10月30日10時に年チケ保有者を対象にチケットが発売されました。10-30-10は梁が背負ってきた背番号に掛けられたものってこのタイミングで知りました。粋なことするね。
Xでは早くも「チケットゲットした」という投稿を見かけました。羨ましい。
年チケもソシオファンクラブにも入っていない関東在住の私は11月10日の一般発売を待つしかない。ご縁がありますように。と強く祈念してその時を待ちます。

ということで、そろそろ本題のレビューへ。
レッツゴー仙台!


前回の対戦詳細(第7節)

スタメン

ベガルタ仙台

前節はホームで横浜FCを3-0で撃破。
前半早々に先制したことで優位に試合を運び、追加点、ダメ押し点と3点を奪い、守ってはシュート20本を打たれながらもクリーンシート達成。
首位を相手にパーフェクトなゲーム運びで勝利しました。
横浜FCの自動昇格を阻止するとともに、前々節で悔しい敗戦を打ち消す勝利。
残念だったのはせっかく首位撃破で勝ち点3を上積みしたのに、プレーオフを争うライバルが揃って勝利したので状況が全く変わらなかったこと。なんで4チーム全部勝つのさ。。

そんな中、今節の相手は愛媛FCです。
前回対戦は4/3の第8節。そのときも横浜FCに勝利した次の試合でしたが、
結果は1-2で敗戦。前半に中島のゴールで先制したものの、後半に愛媛に2点を取られて逆転負け。今季初黒星を献上した相手が愛媛FCでした。
前回対戦の借りを返すとともに、前節横浜Cを撃破した勢いを削がれたくない。
ましてやこの試合のキックオフ前にプレーオフを争う岡山、千葉、山形が全チーム勝ち点3を上積みしていることが判明。すなわち、勝利して、勝ち点3がとれなかったらプレーオフ圏外の7位転落となる崖っぷちでの戦いとなる一戦です。

メンバー
スタメンは前節から2人が入れ替わり。
石尾と相良が外れて、奥山と中山が起用されました。
相良は累積警告による出場停止で、石尾は負傷明けで数試合連続で先発してるのもあるからその影響なのかな。
前節の交代直後に森山監督と話すシーンもあったので、何か指揮官の思ったところと石尾のパフォーマンスがずれていたのかなとか邪推してますがそれほど大きな影響ではないでしょう。

先発復帰となった中山にかかる期待は大きい。
対愛媛のカギを握るのはセットプレー。
セットプレーからの得点は6得点でリーグ最下位。守備でも19失点でリーグ16位と愛媛のウィークポイントになっています。
今節、高さを生かして梅木の先発もあるかと思ってましたが、先発は中山が選ばれました。
連携と決定力を見込まれた先発起用なんで奮起とゴールを期待したい。前節エロンが決めてますからね。FWの先発争いに加わるためにも4試合ぶりのゴールが欲しい。

ベンチには出場停止明けの松井、そして内田も負傷が癒えたのか、久しぶりのベンチ入りとなりました。

愛媛FC

10勝9分16敗の勝ち点39で16位に沈む愛媛FC。
前節の鹿児島戦は前半から失点を重ね、0-4の大敗。これで8試合勝利なしとなった。
今節のキックオフ前に栃木と鹿児島が破れたことで、両チームの降格が決定。愛媛は来期のJ2残留が決まったため、まずはチーム・サポーターともに一安心というのが本音だろうが、それでも8試合勝ちなしの状況から一刻も早く脱け出したいところ。
ホームで仙台に勝って、三方よしで残留を祝いたい。

メンバー
スタメンは前節から2人が入れ替わり。
今野、パクゴヌが外れて、ユ イェチャンと茂木が入ります。
鹿児島に4失点したことも受け、システムも3-4-2-1から4-4-2に変更しています。
仙台も4-4-2なので、ミラーゲームを挑んできたのかなと思ったのですが、
調べたら4バックのほうがスタンダードで、前節の3バックのほうが珍しかった。

愛媛のメンバーで注目してたのは、前回対戦でゴールを決められた石浦だったけど今節はベンチ外。怪我かな、調べたけどなんでベンチ外なのかわからなかった。
あとは古巣対戦となる茂木とベンダンカンの2人。
茂木は前節でもゴールはならなかったけど、こういう試合で恩返しゴールを決めるキャラクター。
ベンダンカンは前回対戦でNot His Dayだったけど何度もゴールを脅かしたのを思い出した。
ベテラン松田力も要所で存在感を出すし、ボランチの深津と谷本もイキがいい若手。

強力な核となる選手はいないけど、粒ぞろいの選手たちが揃えている。
前回対戦では試合をひっくり返されて負けたわけだし、油断大敵であります。

戦評

キーポイントなるセットプレーで先制点を奪い、後半の立ち上がりに追加点を挙げ、そのまま試合終了。2-0で勝利しました。
2試合続けて複数得点&クリーンシート達成。この勝利でライバルチームに差をつけられることなく、6位キープもできて万々歳です。

試合を振り返ると、前半は相手の出足の早さに悩まされてペースをつかめずず、自分たちのパスミスも多く、愛媛に攻め込まれるシーンが多かった。
林の
それでも前半途中からは自分たちでボールを動かせる時間が増えてきて、そこで相手のウィークポイントであるセットプレー=コーナーキックを獲得する回数を増やすためにサイドの深い位置からクロスを上げてはCKを獲得、という回数を増やしていきました。
ただそのセットプレーもなかなか合わずにいて、そのまま前半終了かなと思われたラストプレーとなるCKで鎌田が上げたボールが中山の背中にあたり、ゴールに吸い込まれるラッキーな形で先制。

出来る男は背中で仕事するんだよ、と中山仁斗から教えられたゴールです。

狙ったプレーではないでしょうが、ゴールに入れば何でもいいさ。
相手GKの辻も中島やエロンのシュートには反応の良さを見せ好セーブで防いでましたが、背中に当たったボールにはさすがに反応が一歩遅れてしまいました。これは相手に同情します。もう一回やれって言われたって無理だ。
そのまま前半を1点リードして折り返します。

後半はその中山に代わってオナイウが交代出場。最初から決めていた交代なのかはわかりませんが、中山もゴール以外は…というパフォーマンスだったのも事実なのでこの交代は納得。
そしてこの交代が当たった。

後半開始早々からオナイウが右サイドを切り裂きます。前半は郷家が右サイドに入っていたので、スタイルが180度違うオナイウの攻めに愛媛のユ イェチャンがたじたじ。ゴリゴリと押し込んでCKを獲得していきます。
この流れで追加点が取れれば試合が終わると多くのサポーターが望んだであろう追加点もこの時間で生まれます。

小出が最終ラインから縦パスを郷家につけて、郷家が横にいた中島にパス。
パスを受けた中島がここしか空いてないという狭いところに針に糸を通すようなパスを出して、エロンがそれを押し込みゴール!追加点。
エロンはこれで2試合続けてゴール。ようやくストライカーの嗅覚を発揮してくれるようになり、自チームのことながら驚いています。
この動きができるなら前半戦からもっとゴールを積み上げてこれたんじゃないかとも思ったけど、それは言うまい。

このゴールで2-0となり、ゲームはほぼ終了。
愛媛も1点を返すべく攻撃に転じてきましたが、そこまで圧力も感じることはなく、時間だけが過ぎていく。
仙台の守備陣が安定していたので後半は相手の決定機はほとんどなく、そのまま2-0で試合終了。仙台は前回対戦の借りを返して、2連勝を達成。

繰り返しになりますが、ライバルチームがこの試合前に勝ち点3を上積みした中で迎える一戦で勝ち点3の取りこぼしはプレーオフ争いに黄色信号となる瀬戸際だったので、この勝利は大きい。
当然、選手たちにもライバルチームの結果は入っていたので、慎重になりすぎてしまうことも懸念していたのですが、杞憂に終わりました。

残り2試合。残す相手は熊本、大分です。
次節はアウェイ熊本戦。森山監督からすると、前半戦で苦戦を強いられたチームの一つである熊本。たしかに前回対戦では相手の厳しい守備に苦しめられてホームで0-0の試合でした。
ただ前回対戦は3月に行われた第5節だったので、あれから約8か月の時を経ているので、かなり自分たちはレベルアップしている。
状況を考えると残り2試合、勝ち点3を取りこぼした時点でプレーオフ圏外になってしまう。ライバルも苦しいはず。ここで根を上げた時点で負けだ。
次節は月曜で仙台以外の結果は出ている中での迎えます。これがいいのか悪いのかはわかりませんが、相手の状況は考えず目の前の相手を倒して勝ち点3を積み上げる。あと2試合。勝つしかない。

最後に、愛媛FCの感想を3つ。
・攻撃陣の爆発力に欠ける、ていうのが正直な感想
・モチベーションもあるんだろうが、勝ててないのがずっと尾を引いている
・たぶん残り2試合はこのままいってしまうんだろうから来年に期待しようというのがサポーターの思うところではなかろうか

評価

MOMはオナイウ情滋。出場は後半だけだったが、登場して早々に右サイドで圧力をかけ続けたことで、追加点を生み出した。この2点目が試合を決したのでゴールには絡んでいないけど、いいリズムを生み出したということで彼をMOMに選びたい。

2試合続けての複数得点とクリーンシートなので、攻守に高評価をつけた選手は多い。
ゴールを決めたエロン、アシストをした中島、起点となった郷家も守備での活躍は見逃せない。中山も一撃で仕事をしてくれた。
小出と菅田も安定感があって失点の芽を摘んでいた。

梅木もチャンスもらった時間多かったのでゴール欲しかったなー。最後のヘッドが決まっていれば言うことなかった。

GK 33 林 彰洋 5.5
DF 25 真瀬 拓海 5.5
DF 22 小出 悠太 6.0
DF 5 菅田 真啓 6.0
DF 32 奥山 政幸 5.5
MF 17 工藤 蒼生 5.5
MF 10 鎌田 大夢(75'OUT) 5.5
MF 11 郷家 友太(83'OUT) 6.0
MF 7 中島 元彦(90'OUT) 6.0
FW 9 中山 仁斗(46'OUT) 6.0
FW 98 エロン(75'OUT) 6.0

MF 27 オナイウ 情滋(56'IN) 6.0
MF 6 松井 蓮之(75'IN)5.5
FW 15 梅木 翼(75'IN) 5.5
DF 83 石尾 陸登(83'IN) なし
MF 8 松下 佳貴(90'IN) なし

監督 森山 佳郎 7.0
相手のウィークポイントを突き、交代で出した選手が流れを作り勝利に導いた。この結果を評価しないで何を評価しようか。

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