【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第30節 ザスパ群馬
前節から今節までのベガルタ関連のニュースから。
まずは【梁勇基引退試合】引退試合出場選手のお知らせ[第1弾]の件から。
自分がベガルタを見始めたときに出ていた選手ばかり。わかってはいたけど、錚々たるメンバーです。岡山は中村憲剛の引退試合もあるのでどうかなと思ってたんですが、梁の引退試合を方を選んでくれたようで。ありがたや。
第2弾も楽しみに待ちましょう。
右サイドのやんちゃなドリブラーだったあの人はまだ現役だから、シーズン終了後ですかね。
引退試合のチケット取れるかな。それだけが心配です。
続いては、新卒獲得のニュース。
帝京長岡高校 安野匠選手 来季の加入内定のお知らせ
U18日本代表のFW。インターハイの得点ランク2位、プレミアリーグWESTでは得点ランク5位につけるストライカーですって。この成績を見るだけでも垂涎ものです。決定力のある18歳のストライカーなんて何人いたっていいですからね。
仙台の練習参加してるというのは何度か見かけてましたんで決まるといいな、と思ってましたが無事に決まってくれて何より。先日、先に入団発表のあった中央大の湯谷選手と合わせて特別指定選手にも登録されているのも期待値の高さでしょう。
来年が楽しみです。
といったところで本題のレビューへ。
レッツゴー仙台!
前回の対戦詳細(第18節)
スタメン
ベガルタ仙台
前節はホームでいわきに2-0の勝利。
ハードワークが売りの相手に内容でも上回り、クリーンシート&2点差をつける完勝でした。
プレーオフを争うライバルとの対決は千葉といわきと2連戦でしたが、1勝1敗。順位も4位に浮上して3位長崎とも勝ち点3差で背中を完全に捉えるところまで来ました。
今節の対戦相手は群馬。
前回対戦は5月にホームで開催でしたが、そのときは2‐1で仙台が勝利。
群馬は監督交代の初戦でしたが、序盤にCKから松井が頭で押し込み先制。その後も相良が得意な形でミドルシュートを突き刺して追加点。後半に盛り返してきた群馬に1点は返されましたが、同店は許さず逃げ切った試合でした。
仙台から見れば下位に沈むチームとの対戦。プレーオフ圏内に留まるためにも勝ち点の取りこぼしは許されない。アウェイではありますが、仙台からのアクセスも良い北関東での試合。アウェイ席にぎっしり詰めかけたサポーターのためにも勝利を求めたい。必勝。
メンバー
スタメンは4名が入れ替わり。
真瀬、有田、中島、エロンが先発を外れて、内田、相良、オナイウ、菅原が先発に入りました。
真瀬は別メニュー調整でベンチ外。中島はコンディション不良ということで大事を取って先発を外れました。
内田がスタメンに入ったことで、奥山が右SBに入りました。
ここ数試合ベンチスタート、もしくはベンチも外れていた若手が先発起用とやや思い切った采配をしてきた森山監督。
中断明け以降、負傷者も増えてきた中で選手層の厚みを持たせる意味もあるんでしょう。たしかに、群馬戦以降の対戦相手を見るとこれが最後の機会ともいえる。
スタメンに抜擢された若手はここがメンバー争いに割って入れるラストチャンス。シーズン佳境を迎える前の追試です。ゴールやアシストなどの明確な結果を求めたい。
ベンチには實藤が戻ってきました。
ザスパ群馬
3勝7分19敗の勝ち点13で20位に沈む群馬。
前回の仙台戦を前に大槻前監督を解任し、武藤HCが昇格しましたが、その後も2勝4分7敗と低迷。残留圏内の17位熊本とは勝ち点13差。
どこが相手だろうと勝つしかない状況。
ただ前節はホームで秋田に1‐0で勝利。
これがホーム350日ぶりの勝利ということで、かなりいいムードで仙台戦を迎えられています。
もともと夏場に大補強もしてるので選手は揃っている。侮れない相手です。
メンバー
スタメンは前節からの入れ替えなし。
勝ってるときはいじる必要はないということでしょう。
前線は清水から移籍の川本がワントップで、シャドーに大宮から移籍した河田と岡山から移籍した仙波が入ります。
前回対戦と前々メンツ違うやんけ。。
仙波ってついこないだまで岡山で試合出てたイメージあるのに、いつの間に移籍したの?
ベンチを見ても鳥栖から移籍した樺山が入ってました。いつの間に群馬に移籍してたの Part.2ですわ。
前回対戦でゴールに絡んだ佐藤亮はベンチ外でした。怪我かな?
戦評
群馬の守備陣を崩せず、スコアレスドロー。スタメンに抜擢した選手たちに加えて、前節良かった鎌田も低調。森山監督の賭けは失敗に終わりました。
上位仙台が相手ということで、群馬はまずは守備を固めてきました。さらにシステムのかみ合わせもあり、ボールを持つ時間が多かったのは仙台。
ただ仙台の攻撃はどれも単調。
オナイウは大外を駆け上がろうとするだけ、相良も対策されて自由にボールを持てず。鎌田は一人でサッカーをする悪癖がでてしまい、周囲と合わず。
精彩を欠く中盤の選手たち。
菅原は前線でポストプレーは頑張ってましたが、怖さはない。
攻撃がうまくいかないだけではなく、守備のプレスもこの日は緩かった。
群馬のビルドアップに制限を掛けられないので、楽にボールを運ばれてしまう。群馬の精度がいまいちだったので決定機を作られることはなかったが、
攻守にちぐはぐな状態で時間だけが進み、そのまま前半終了。
こんな状態なので、交代カードも早く切らざる負えない。
後半は頭から中島が投入された。背中を負傷しているという万全ではない選手に頼らざる負えない状況。
菅原と中島の2つの起点ができたことで、ボールの引き出す回数は多くなった。ただいつもであればそこから波状攻撃のような攻撃が見られるのだがこの日はそれがなく単発で終わってしまう。攻撃のテンポが個々の選手で合わないもどかしい時間。
それを打破するために交代カードを続々と切る森山監督。
流れを変えることができれば、一気に得点が生まれるそんな雰囲気は見てるこっち側も感じていた。
それを感じた最大のシーンは有田がスプリントで相手にプレッシングしたシーンだったが、有田がそのプレーで無念の負傷交代。ここがこの試合のターニングポイントだった。
それ以降も何も起こせず、時間だけが過ぎていく。
群馬もサイドから攻撃を仕掛けてくるが、前半と同じく精度を欠いているので失点のにおいはしなかった。
1点取れば勝てるゲームだったが、仙台からも得点の匂いはしない。
終了間際に郷家のミドルがこの日一番ゴールに近づいたハイライトだったが、GKに弾かれてしまった。
0‐0で試合終了。スコアを動かすことができなかった。
最下位相手に痛い取りこぼしである。
ポジティブに見れば、バックアップメンバーを試せたことで未来への布石となる一戦と捉えられなくはないが、かなり無理がある。
おそらく今節のパフォーマンスで追試に合格しなかった選手たちはこの後よっぽどのことがないとスタメンに返り咲くことは難しいだろう。
監督のコメントでも自分の選手起用を反省するような発言をしているのが物語っている。選手を入れ替えて賭けにでた試合。勝っていれば称えられてだろうが、結果は出なかった。賭けに負けたんだからそれは攻められてもしょうがない。
助かったのは3位長崎はドローだったので、勝ち点差が開かなかったこと。さらに5位岡山と6位山口は揃って敗戦だったので下とも勝ち点3~4差をキープできている。
次節はホームに戻って藤枝戦。
走量が多く、ハードワークが売りのチームだが、仙台はリアクション型のチームだからこういう相手のほうが与しやすいのかもしれない。
残り8試合。ホームで勝ち点の取りこぼしは許されない。
今節の不甲斐なさを払しょくしてくれるようなスカッとする勝利を期待してます!
最後に、群馬の感想を3つ。
・きょうの仙台相手に決定機が作れないのはだいぶきついだろうな
・補強選手がハマってない感じがする
・仙波のコメント「山形の方がボールの回し方うまい」はその通りだと思う。悪意があるわけじゃないし、揚げ足取って騒ぐ必要はなし
評価
MOMは菅田。相手のクロスを悉く跳ね返してピンチの芽を摘んだ。0点で抑えられたのは彼の高さと強さに助けられた部分が大きい。
試合内容も良かったので、その他の選手も軒並み高評価です。
サボることなく、よくハードワークしていました。
一方で中盤より前の選手はピリッとしなかった。
特に今節スタメンに抜擢された選手たちは期待を下回る内容だった。
このパフォーマンスではスタメン奪回は難しいだろう。
鎌田大夢にもがっかりだった。
1人でサッカーをしている、良くないときの鎌田の動き。
前節の輝きはどこにいってしまったのか。
パフォーマンスが安定しない今のままだと、またベンチ外に追いやられてしまうだろう。
GK 33 林 彰洋 5.5
DF 32 奥山 政幸 6.0
DF 22 小出 悠太 6.0
DF 5 菅田 真啓 6.0
DF 41 内田 裕斗 5.0
MF 6 松井 蓮之 5.0
MF 10 鎌田 大夢(84'OUT) 5.0
MF 27 オナイウ 情滋(46'OUT) 5.0
MF 14 相良 竜之介(61'OUT) 5.0
MF 11 郷家 友太 5.5
FW 28 菅原 龍之介(61'OUT) 5.0
FW 7 中島 元彦(46'IN) 5.5
MF 23 有田 恵人(61'IN、70'OUT) なし
FW 98 エロン(61'IN) 5.5
MF 8 松下 佳貴(70'IN) 5.5
MF 17 工藤 蒼生(84'IN) なし
監督 森山 佳郎 5.0
ターンオーバーが失敗して、最下位相手に勝ち点を取りこぼし。采配では有田の怪我など不運な部分はあったが、ハードワークが目立った前節に比べて今節は緩かった
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