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【ベガルタ仙台 選手採点】J2 第34節 ブラウブリッツ秋田

今週は代表ウィークで試合がないのをいいことに更新が滞っておりました。
では早速行きましょう。
まずは前節から今節までのベガルタ関連のニュースから。

きょうは1つだけ。
實藤友紀選手 負傷のお知らせの件。
前週の有田に続き、實藤も負傷離脱となりました。
右大腿二頭筋肉離れで全治6週間。
9月21日の甲府戦で途中出場した際、投入後すぐに足を引きずっていたので筋肉系のトラブルというのはわかっていましたのでこのニュースに驚きはないです。やっぱりそうだったか、というのが率直な感想です。
實藤が入ったことで小出も休ませながら使えたので、この時期に離脱はかなり痛い。ベテランの實藤には終盤のこの時期にベンチにいてもらうだけでも意味はあるのですが、それも叶わず。

筋肉系のトラブルなんで防ぎようないのはわかったいますが、補強した選手が負傷離脱というはなんだかなーというのが正直なところ。
實藤本人には何の責任もないし、早く治してほしいというのは本心ですが、一方で上で書いたようなもどしかい気持ちもあるのも本音。

順調にいけば11月上旬の復帰かな。プレーオフに照準を合わせて復帰してくれればOK。實藤には怪我を治して完全復活で帰ってきてもらいましょう。

では、そろそろ本題のレビューへ。
レッツゴー仙台!

前回の対戦詳細(第4節)

スタメン

ベガルタ仙台

前節はアウェイで山口に1‐0で4試合ぶりの勝利!
ま気温34℃を超える猛暑に加え、ピッチもボコボコという厳しい環境でしたが、後半セットプレーから奪った1点を守り切り勝利しました。
試合内容も決して良くはなかったですが、この時期は結果がすべて。
その前々節の甲府戦では内容は良かったのに、ラストワンプレーで追いつかれて勝ち点1に終わってる反省を生かして勝利というのも素晴らしい。
相手の山口はプレーオフを争うライバルでもあるし、この勝利がもたらしたものは大きい。

今節の相手はブラウブリッツ秋田。くせ者が相手です。
特長はなんといっても堅い守備と球際の強さ。バチバチきます。
前回対戦は第4節、3月16日に行われてスコアレスドロー。
強風による風上風下でボールの行方が変わり対応に苦慮して、両チーム決定機を活かせず、といった試合でした。

ただ、仙台からすると、対秋田はこれまで5戦して2勝3分の負け知らずといいデータがあります。相性の良さを生かして連勝と行きたい。
何より今節は「クラブ設立30周年記念試合」と銘打ったメモリアルな試合。30周年記念ユニフォームを着用する最後の試合です。まだホームではこのユニフォームで勝利した雄姿を見れていないので、是が非でも勝ちたい。

メンバー

スタメンは前節から1名入れ替わり。
左SBの奥山が先発を外れて、石尾が先発です。前節、途中出場で戦線に復帰した石尾が早くも先発に戻ってきました。
奥山は特に負傷というのも目にしてないので、疲労を考慮してベンチ外と信じたい。
前節、負傷で途中交代した菅田は元気に先発です。
ボランチより前の選手は前節と変わらず、これで3試合続けての同じメンバーとなりました。コンビネーションから相手の守備を崩した得点シーンが見たい。

ベンチにはマテウスモラエスが戻ってきました。
秋田が相手なので、終盤の守備固め兼パワープレイ要員の両睨みした人選でしょう。

ブラウブリッツ秋田

12勝9分12敗の勝ち点45で10位の秋田。
プレーオフ圏内の6位千葉とは勝ち点7差。首の皮一枚、かろうじてプレーオフに希望を望みを残している。
今節で負けてしまうとプレーオフ争いからは脱落となってしまうため、アウェイで相性が悪い仙台が相手ではあるが、負けられない一戦。

前節は徳島に2‐0で勝利。前々節は熊本に3失点を喫し、1‐3で敗れているものの中断明け9試合のうち、7試合を無失点に抑えているという堅い守備が売りのチーム。身体を投げ出しでもゴールを守る、を体現しております。

しかも前節の徳島戦では小松が2得点の大活躍。松本から移籍後、いまいち得点を積み重ねられていないエース候補に待望の複数得点が生まれてチームのムードも良く仙台に乗り込む、といったところでしょう。

メンバー
スタメンは前節から変更なし。
注目はなんといっても蜂須賀孝治。前回は対戦できなかった仙台の兄貴とユアスタで対戦となりました。
小松と梶谷の空中戦に強い両FWにクロスを供給させないように対峙する石尾にはしっかり抑えてもらおう。

その他では仙台相手に良くゴールを決める左サイドバックの才藤にも警戒したい。

戦評

堅守が売りのチームに先制を許してしまい、苦戦。
終了間際に得たPKも相手GKのファインセーブに合い、最後までゴールをこじ開けることはできないまま試合終了。
30周年記念試合を勝利で飾れないだけではなく、非常に大きな勝ち点を落としてしまった。悔やまれる敗戦。

キックオフから五分五分の時間帯に先制点を与えてしまったことが最後まで響いた。この失点も自分たちのスローインを奪われてしまい、押し込まれて奪われた得点。
気を付けていなかったわけではないが、不用意な失点とも思えた。もったいない。

失点を許したことで、前に出る仙台と守りを固める秋田。
ボールを持てる時間は仙台は多いが、秋田の堅牢な守備を崩すまで行かない。スペースを埋められてパスコースがなく、秋田の守備の周りをボールが横切る時間が多かった。
仙台はエロンと中山にボールを預けながら打開するが、いまいち繋がらない。チャンスはあったものの、点で終わってしまった。
秋田に1点リードされたら、そりゃこうなるよね、という展開のまま前半が終わる。

後半に入っても、状況は変わらない。
秋田の堅い守備を崩せない、もどかしい時間が続く。
それにしても、秋田の守備陣の気迫と身体の張り方は素晴らしかった。シュートシーンに体を投げ出してでも絶対に点を許さないという気持ちを強く感じた。
仙台の選手たちがこの気迫を上回るシーンが作れていればと思うが、そこは難しかった郎な、と思う。それぐらい秋田の選手たちの守備意識と失点許すまじの執念みたいなものを感じた。

秋田の堅守を崩すのに地上戦では難しいと読んだ仙台は早めに梅木を投入してパワープレイに舵を切る。
85分には中島に代えて、モラエスを投入。菅田と梅木の2トップで空中戦を仕掛ける。終盤にはモラエスも前線にあげて、なんとか飽きたゴールをこじ開けようとする。
森山監督のこの選択に対して疑問、というような声もSNSで見たけど、私的には秋田相手にパワープレイで勝負するというのは悪い選択ではなく、むしろこれしかないよなとも思った。
結果論からすれば、中島を残しておいた方が‥というのはあるけど、中島が良くなかったというよりは今日の秋田相手には空中戦からのスクランブルで1点を取るぐらいしかゴールが思い浮かばなかった。

そしてこの流れの中から、この日最大のチャンスを生み出す。
パワープレイのこぼれ球から突破を仕掛けた真瀬がペナルティエリア内で倒されてPKをゲット。
キッカーは梅木。このキックがラストプレーとなり、さらに仙台に加入してからゴールがない、というのも重なり後姿を見るだけでも緊張感が伝わってきた。
狙いすまして左隅を狙ったシュートは相手GKに弾かれてポストに当たり、ノーゴールに終わる。そしてすぐに笛は吹かれて、試合終了。
0‐1で敗戦。

PKを外してしまった梅木は泣き崩れていた。
この試合を見れば、敗戦の大きな要因となってしまったのは梅木のPK失敗である。これは紛れもない事実。
戦犯というほどのことでもないので、顔を上げて前を向いてほしい。
ドローにできなかっただけである。
梅木にはPK失敗よりもその前に、クロスを頭でゴールを狙わずに味方に落とすことばかりだった姿勢の方を窮したい。
前線にいるのは菅田とモラエスの本職がDFの2人なんだからFW、ストライカーである梅木が遮二無二ゴールを狙う姿勢が見たかったのよ。
モラエスにいい形で落とすことよりも、ゴールを決めることを優先しろよ、とマジで思った。
PKを外したことよりもゴールを狙う姿勢が乏しかったことを反省してほしい。

この敗戦で順位を1つ落として、6位に下がってしまった。勝ち点55で千葉、岡山と並んでいるので差はないが、7位山形が勝ち点1差で追随しており、火の車である。
この先、本当に1戦も落とせない戦いが続く中で、次節は首位の横浜FCをホームに迎える1戦となる。
この横浜FC戦後は上位対戦はなく、下位チームとの対戦を残すだけとなるわけだが、この状況なので首位相手とはいえ、もう勝ち点は落とせない。
ここまで来たらプレーオフ出場は逃がしたくない。
山形に捲くられるのも癪ですので、首位の横浜FCを倒して残り試合全勝でいってほしい。
大丈夫、前回対戦は勝ってるんだ。今回も勝てるさ。

最後に、秋田の感想を3つ。
・上でも書いたけど、守備の堅さには敵ながらあっぱれでした。7試合クリーンシートを続けられているという自信もあるんだろうな。
・ゴールを決めた梶谷は良く知らなかったけどいい選手だな。前線からの守備もサボらないし、強さもある。覚えました。
・秋田の蜂須賀にユアスタで出会えてよかった。次戦うときは負けないからな。

評価

MOMは菅田。今日の試合では非常にMOMの選手は非常に難しい。選出なしにしたいけど、強いて上げるなら菅田かな。これという決め手はないけど、終盤でもパワープレイの期待度が高かったということで。

それ以外でもあまり良いパフォーマンスした選手はいなかったなあ。
林は好セーブがあったし、中島は脅威になり続けていたし、郷家はきょうも良く走っていた。
交代で入ってきた相良、工藤、松下もそれぞれ良さは見せてくれた。

それ以外の選手は評価を下げた。
石尾はパスミスがあったり、失点に絡んでしまったりと精彩を欠いていた。
真瀬はオフサイドとなった終了間際の幻のゴールは良かったけど、失点に繋がったスローインは印象が悪い。小出もしかり。
中盤の二人は相手の守備を崩すようなパスが出せなかった。
FW2人も迫力不足。
梅木は上で書いた通り。PKを失敗してしまったのでストライカーとして評価を大きく下げました。

GK 33 林 彰洋 5.5
DF 25 真瀬 拓海 5.0
DF 22 小出 悠太 5.0
DF 5 菅田 真啓 5.5
DF 39 石尾 陸登 5.0
MF 6 松井 蓮之(76'OUT) 5.0
MF 10 鎌田 大夢(76'OUT) 5.0
MF 11 郷家 友太 5.5
MF 7 中島 元彦(85'OUT) 5.5
FW 9 中山 仁斗(62'OUT) 5.0
FW 98 エロン(76'OUT) 5.0

MF 14 相良 竜之介(46'IN) 5.5
FW 15 梅木 翼(76'IN) 4.5
MF 17 工藤 蒼生(76'IN) 5.5
MF 8 松下 佳貴(76'IN) 5.5
DF 19 マテウス モラエス(85'IN) なし

監督 森山 佳郎 5.0
早い時間にビハインドだったから立て直せると思ったけどそれができないまま終わった

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