【ベガルタ仙台 選手採点】第22節 栃木SC
後半戦3試合目。今節の相手は栃木SC.
特にコメントはないので、早速振り返りへGo!
スタメン
ベガルタ仙台
前節の山形とのみちのくダービーは1‐1のドロー決着。
両チームPKで1点を取り合い、お互い追加点は許さず、踏ん張ったという内容。暑さもあり、後半は少し大味な試合展開となりました。
試合後も両チームサポーターの煽り合戦が続いてたのはダービーならではの光景。目に余るような内容もありましたが、去年ほど荒んでいないと感じたのはチーム状況のせいでしょうか。
ともかく仙台はこれで3試合連続のドロー。甲府、長崎、山形と勝ち切れない状況が続いています。
自動昇格圏から離されないためにも、チームもサポーターもそろそろ勝利が欲しい中で迎える栃木戦です。
前回の栃木との戦いは小林監督交代直後の一戦でした。
田中誠前政権では守備ボロボロ、チーム内でも不協和音があったとかなかったとか言われて中での監督交代が行われており、いわゆる解任ブーストの発動条件が揃っていたと思い出されます。
試合内容も19位というチームとは思えず、相当苦戦したのを覚えてます。
先制を許しながら逆転。その後、防戦一方となり中で辛抱強く守り切り勝利。
この勝利で仙台は見事5シーズンぶりの4連勝を飾ったわけですが、19位のチーム相手に辛勝だった、というイメージしかない。
あれからまだ1ヶ月しか経過してないですが、もう再戦です。
スタメンの入れ替わりは1名。左SBに髙田に代わりまして、内田が入ります。前節今シーズン初出場となった内田が早速スタメン起用となったのはサイドの守備を強化と利き足でのクロスを期待して、という両側面でしょう。
その他はスタメンは変わりなし。
ベンチでは中山が外れて、エロンが復帰しました。
松下、有田は今節もベンチ入り。これは信頼を勝ち取り、ベンチの頭数に入ったということでしょう。
栃木SC
栃木は5勝5分11敗の勝ち点20で19位。
ただ小林監督に交代後は2勝1分2敗。直近2試合は大分、千葉を相手に2連勝中。しかも前節の千葉戦は先制を許しながらの逆転勝利とチームのムードも右肩上がりといえるでしょう。降格圏の脱出も見えております。
苦手な仙台戦ではありますが、小林監督の初陣のリベンジを果たして3連勝からの降格圏脱出というシナリオを期待して臨む一戦でしょう。
スタメンは前節から1人が入れ替わり。
左CBにラファエルが累積警告で出場停止のため、藤谷が入りました。
小林監督に代わってから、両WBの森、川名の2名がスタメン定着してキレキレの動きを見せています。しかも川名は前節決勝ゴールをアシスト。ノッております。
前回対戦でゴラッソを決められた南野も怖いし、FW宮崎も高さには強い。
相変わらず19位とは思えないくらいの粒ぞろいの選手たちが揃います。
個人的にはベンチにいる矢野貴章が不気味です。
前回の対戦詳細(第16節)
戦評
先制されながら、5分間で3点を奪い、楽勝ムードとした前半でしたが後半は防戦一方で45分間ただただ耐えるだけの展開となりました。
とにかく3失点目だけは許すまじという踏ん張った結果、3‐2で振り切り勝利。4試合ぶりの勝ち点3を手にするとともに、対栃木戦の無敗継続となりました。
いやー、まさかこんな結果になるとは思いませんでした。
相手のセットプレーから事故のような失点を許してしまい、嫌な空気が流れましたが、そこからまさかまさかの怒涛の3ゴール。わずか5分間の出来事です。5分間で3失点することはあるけど、3得点は記憶にないぞ。
見ているこっちも何が起こったのかわからない、虚をつかれたシーンの連続でしたが、どのゴールもお見事でした。
オナイウのシュートの弾かれたところに相良が詰めた奪った1点目。
中島からのピンポイントクロスに再び合わせた相良の2点目。
中島が体の向きとは逆方向に、且つ相手の裏を取るパスを出す、いわゆるグティパスから菅田が左足で決めた3点目。
どれも素晴らしかった。
1点目はオナイウがその前のシュートシーンでニアに打っていたことが布石となっていたし、2点目は菅田の縦パスを受けた相良が中に侵入してからのサイド展開から、3点目は中島の技ありパスもさることながら、FWさながらのシュート精度を見せた菅田。
一連の流れも含めて3得点すべて美しかったし、これが5分間でお乞われたんだからスタジアムのボルテージは最高潮となりました。と同時に、栃木の選手の心を折るにも十分でした。
さすがにこの点の取り方で、2点リード。この試合はもらった、楽勝だろうと思った。きっと試合を見ていたサポーターは全員そう思ったはず。
しかし後半はそう全く違っていた。
そりゃ連続失点で試合をひっくり返されたんだし、栃木のベンチは相当喝を入れてくると思ったよ。けど前半は失点はしたけど、ピンチらしいピンチはそこまで作られてないし、大丈夫だと思ったのよ。
それがまさか45分間ずっと耐える展開になるとは思わないでしょう。
後半の開始早々に2失点目の取られたのも良くなかった。
真瀬がオフサイドトラップをし損ねて相手FWをフリーにしてしまい頭でズドン。
よし、まだいけるぞ!とさせてしまうよ、あの失点は。
真瀬はライン上げたのはクロス上がってからだし。あれは判断ミスでしょう。試合後にチームメイトにいじられてたみたいだけど、勝っていたから良かった話。チョンボですよ。猛省してほしい。
そこからの40分間、追加タイムを含めると45分間。本当仙台の攻撃シーンあったけ?と思い出せないくらい攻め込まれた。
中島と郷家がずーっと相手の最終ラインにプレッシャーかけ続けてた。
後ろから繋ごうにもボランチのところへのプレッシャーが強く、ロングボールを上げざる得ない状況で蹴る。競り合いに郷家と中島が勝てずボールを回収されて守備のターンへ戻る。というのばかりが思い出される。
交代選手を使ってそれを脱しようとしても変わらず、耐える時間が続く。
我慢比べのような展開となり、見ているこっちとしては「頑張れ!」「踏ん張れ!」と祈る時間が続く。
最後まで全員で1点を守り切って試合は仙台が逃げ切り勝利。
相当攻め込まれて神経すり減らしましたが、勝ちは勝ち。
嬉しい4試合ぶりの勝利となりました。
内容は二の次、結果がすべてとはいうが、こんなに苦戦するとは思わなかったぞ。簡単な相手ではないのはわかっていたが、想像以上だったぞ栃木は。
まあでも下位に相手の取りこぼしを回避。
勝利して岡山、徳島のアウェイ2連戦に臨めるのは大きい。
岡山には前節ホームで大量失点をして負けた相手。勝ち点差も順位も1差で6ポインターマッチ。しっかり借りを返しておかないと。
最後に、ではないですが、栃木の感想を3つ
・サイドの2人がグイグイ来るの怖すぎ
・ただFWとボランチにもう一枚強度の高い選手が欲しい
・でも降格はないだろうな
新加入選手
その岡山戦を前に、夏の移籍市場で2人の選手が仙台に加わるニュース。
レノファ山口からFW梅木、横浜FマリノスからDF實藤を獲得。
梅木は前回対戦時、競り合いで菅田が勝てず面倒くせーと思っていた選手。しかも昇格を争う山口から分捕るというこれまでの我が軍ではなかなか例を見ない移籍劇です。これで次回の山口アウェイは荒れることが確定ですな。
まあ、それはネタとして競り合いに勝てるFW、ポストプレーができるFWは喉から手が出るくらいの補強ポイントだったので、これ以上の適役はいない。これで郷家をサイドに回せる。
それでもって既存のFW選手たちも尻に火が付いたことでしょう。相乗効果を期待します。
そして實藤。福岡時代の印象しかないですが、アスリート能力の高い選手。スピードと強さを兼ねそろえた選手というイメージです。
マリノスでは出番が少なかったみたいで、年齢もあるので福岡時代のイメージから少し離れているかもしれないですが、そこは経験でカバーしてくれるでしょう。
特にディフェンスラインは菅田と小出がフル稼働中。知念とマテウスが割っていけない状況。このまま夏に入ってくれると流石にへばるのが目に見えているので、バックアッパーが欲しい補強ポジションでした。
SBもできるし、實藤は重宝されるでしょう。去年の小出のような使われ方をするのかな。間違いなく出場機会は増えるだろうから、鬱憤を晴らし欲しいところ。
去年の長澤も夏の加入でチームの戦い方に幅を持たせてくれて、今年に繋がってるんでベテランではありますが、レギュラー奪うぐらいの活躍を期待したい!
評価
MOMは中島。2ゴールの相良と甲乙つけがたかったけど、1試合を通じて攻守に貢献度合いと3点目のグティパスの印象で中島にしました。
中島、相良以外では同点ゴールに繋がったオナイウ、前半は決勝ゴールを決めて後半は自ゴールを身体を張って守りきった菅田も高評価です。
松井も前半は左右にパスを散らして相手の守備を絞らせないいつもプレーが光ってました。後半はプレッシャーがきつくなってしまったけど。
真瀬は評価を下げました。詳しくは上の失点のところで書いた通り。
GK 33 林 彰洋 5.5
DF 25 真瀬 拓海 5.0
DF 22 小出 悠太 5.5
DF 5 菅田 真啓 6.5
DF 41 内田 裕斗(73'OUT) 5.5
MF 6 松井 蓮之 6.0
MF 37 長澤 和輝(73'OUT) 5.5
MF 27 オナイウ 情滋(73'OUT) 6.0
MF 14 相良 竜之介(84'OUT) 7.5
MF 11 郷家 友太 6.0
FW 7 中島 元彦(89'OUT) 7.5
MF 8 松下 佳貴(73'IN) 5.5
MF 23 有田 恵人(73'IN) 5.5
MF 2 髙田 椋汰(73'IN) 5.5
MF 24 名願 斗哉(84'IN) 5.5
FW 98 エロン(89'IN) なし
監督 森山 佳郎 6.0
楽勝ムードの前半だったが後半は苦しい時間を過ごすだけとなった。交代選手も効果的ではなかったが、最後は守り切ることに振り切って逃げ切り勝利。
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