見出し画像

「April 7, 1945」制作記_7 "上甲板貼り付けと修正"

今回は「上甲板」の全体を切り出します。

※じょう‐こうはん ジャウカフハン【上甲板】
〘 名詞 〙 船舶で、船首から船尾まで通じる最上部の甲板。じょうかんぱん。

簡単に言えば、以下上面図面の見えてる範囲ですね。↓

(図面引用:スーパーイラストレーション 戦艦大和 (MODEL ART))


今回はその場所の、新聞を貼る前の最後の下地、芯材の部分を制作します。



まずはカットデータ制作。

Illustratorでトレースしたパスデータ

最初は艦首から後部艦載機甲板までの上から見た姿をトレースします。
その際に、主砲の位置と、後部艦載機甲板と木の甲板部分の境目、あと副砲、艦橋や煙突などの構造物の辺りを固定するためのダボの穴を開けておきます。

砲塔関係は後々甲板の上に見えてる部分はしっかり測って作りますが、その主砲のバーベット・アーマー(砲塔が乗っかってる円柱状のもの)や手法をしっかり固定するために、その穴にガチッと入れ、固定する感じにしようと考えているので、今回穴を開けておきます。


また同じように、副砲や構造物も、ダボで固定する事で、ガチッと固定できるのと同時に、位置がずれないように固定することが可能になります。
(そのダボも紙の棒です。)


そして、先ほどの図面のままだと、うちにあるレーザー加工機ではカットできない大きさなので、カットできるサイズに分割します。

パズルみたいに分割


今回艦載機甲板は格納庫や艦載艇格納庫など色々少し見える内部の作業をしてからでないと上に貼り付けできないので、ここだけはあとで綺麗に貼り付けできるように艦載機甲板と木製甲板の素材の分かれ目で切り分けます。

赤線の部分、右が木の甲板、左が装甲の鉄のままの甲板
(図面引用:スーパーイラストレーション 戦艦大和 (MODEL ART))



データーができたら早速カットです。


カット風景




カットができたら、とりあえず、マスキングテープで仮固定して合わせてみます。




仮止め

うん、悪くない


艦載機甲板

大和っぽい

艦載艇格納庫(辺り)
艦載機格納庫(出入口)

うん、大和っぽい



全体を本体に貼り付ける前に、大和甲板の凹んでる部分の分割部分を接着しておきます。
(図面赤丸あたり)

赤丸部分がつなぎ目(図面引用:スーパーイラストレーション 戦艦大和 (MODEL ART))

凹んでる部分なので、分割状態のまま接着を始めてしまうと、きれいな曲線が出にくいと思うので、先に接着しておきます。


本体のつなぎ目が来る場所は、ちょうど爪とぎの場所なので、若干凹んでいるのを考え、つなぎ目裏面の押さえは1mmのイラストレーションボードを貼り付け、しっかり固定します。

甲板裏面に押さえのイラストレーションボード


上記の接着がしっかり乾いたら、甲板全体を貼り付けていきます。


まずは、全体に大量のボンドを塗っていきます。

白い場所は全部「木工用ボンド」

主砲のバーベット・アーマーの穴の部分はボンドを塗らないでおきます。
後々この場所は少し掘り込みます。

主砲場所以外はボンドをしっかり塗ります。


そして、手早くカットした甲板を貼り付け、変につなぎ目から曲がったりしないように、微妙な位置を修正しつつ、しっかりと固定していきます。

貼り付けた姿


大和甲板の凹んだ部分も、淵の部分に合わせて、きれいな曲線になるようにしっかり押し付けて、形を整えていきます。

問題の箇所


そして、今回もしっかり重しをのせ、ガッチリ固定させます。

重しの皆さん


あと、若干時間は戻りますが、艦首とバウのボリューム作成のためにカットしておいたイラストレーションボードを貼り付けておいていました。

バルバスバウの部分
艦首甲板下のところ、少し足りない場所はあとで追加する。




ここでちょっとした問題が






問題(正しいのか正しくないのかちょっと複雑な事情があるのですが)が発覚したので、まずは1mm・2mmイラストレーションボードを2cm幅にカットしていきます。

1mm・2mmのイラストレーションボードを多数、多めにカットしていきます。


そして


起きた問題というのが、以下画像の赤丸部分

赤丸部分注目

2~3mm程度の隙間が生まれています。

この隙間が生まれた鯨飲は、単純に複数図面を参考にしているせいもあります。
(若干ではありますが、色々と違う場所があったりするので、未熟な自分がちょっと図面の幅を見誤った感じになります…….)


この浮間を埋めるために、先にカットしたイラストレーションボードを貼り付けていきます。

隙間写真と同じ場所

イラストレーションボードで調整して、隙間はふさがりました。

これを全体にやっていきます。
(前回やった側面の出っ張りはなくなるので、それを後々改めて作り直したり、他ボリュームも調整していきます。)


左右の隙間を埋めつつ、艦首やバウに貼り付けたイラストレーションボードの部分もカットしていきます。

艦首
バウ


彫刻刀やカッターで大まかにカットしたら、ヤスリ、グラインダーなどで形を整えていきます。


グラインダーで削って整えた後

大和っぽい形になりました。


艦首から全体

隙間を埋めた部分も、思ったより違和感はなく、これから削ったりして微調整していけば問題なさそうです。


そして、今回削ったりした部分に表面を整えるため。また和紙を貼っていきます。

艦首


そして紙を固める液体もたっぷり塗って、いきます。

液体散布後

そして、乾くまで一晩置いておきます。


船体がだいぶ形になってきたので、次回からは船体もやりつつ、船体上の艦橋、煙突、砲塔
などの構造物の製作も始めます。


つづく




⭐︎お知らせ⭐︎

●クラウドファンディング
現在キャンプファイヤーにてクラウドファンディングを開催しております。
ぜひご覧いただき、ご支援いただければ幸いです!

●ドローイング販売
メルカリにて、ドローイング販売も行っています。
ぜひご覧いただき、気軽にご購入いただければ幸いです!


いいなと思ったら応援しよう!