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セーフティー共済は節税にもスコアリングにも超優秀

節税って聞くと皆さんはどう感じられますか?
ぼくは最初「せこい」「いやらしい」みたいな感情を抱いていました。
儲けた分の税金を真っ当に納めれば良いやんか、と。
いま思うと本当に無知で勉強不足だったと思います。

みなさんは儲けたお金の何パーセントを税金で支払っているかご存じでしょうか?
例えばサラリーマンで年収600万円の人の手取額は460万円です。
140万円。23%も税金や社会保険として国に納めています。
この23%は下限値で、年収1000万だと27%、1500万だと33%まで上がります。

これは個人の所得にかかる税金。
経営者は会社の利益に対して法人税や消費税を支払います。
せっかく儲けても個人からも法人からも税金支払えって言われるのは
めちゃめちゃ頑張ってトレーニング、減量して臨んだデビュー戦1Rで
キレイなワンツー、ダブルパンチくらってダウン奪われるような衝撃です。

うん。節税しないと会社の経営を続けるなんて無理やなって思いましたw
そこからネットや書籍で節税方法を調べましたが、ピンとくるものがありません。
それもそのはず!実用性の高い節税は、法律の抜け道を通る、いわゆるグレーゾーンが多いからです。
そこでこの記事では節税について書いていこうと思います。
税理士法人で実際に提案しているものを纏めていきますので実用性バツグンです!

節税はこれまでの経営者や税理士、経営コンサルの方々が、
なんとか支払う税金を抑えてメンタル的に健全な経営ができるように
試行錯誤を繰り返し事例を作ってきた努力の結晶です。
もちろん法律の条文にはどうすれば税金が安くできるか、
なんて書かれていないので全て誰かの経験値なんです。
それを惜しみなくご提供していきます。


いつも見てくれてありがとうございます。
今回は個人事業でも法人でも使えるものをご紹介します。

それは倒産防止共済です。
正式には経営セーフティ共済。独立行政法人中小企業基盤整備機構が提供しているサービスです。
本来の使い方は、取引先が倒産した事が原因で事業継続がムズい!というときに、無担保無保証人で融資してくれるものです。
上限は掛金の10倍まで借入可能で、上限8,000万円です。
正直、この融資を使っている会社は、ぼくは500社のうち1社しか知りません。
そうです。ほとんどの場合は節税として利用されています。

実は苦い経験があります。
ぼくが税務のフロントとして担当させて頂いていた建設業のお客様がいました。
法人設立1期目の決算のタイミングで、申告を税理士にお願いしたい。と相談にきてくれたお客様です。
その社長は人柄がよく人脈も幅広くて、1期目なのに誰もが知る大企業の元請として建設工事を請けていて(普通ありえない)
数億円の売上を見込んでいました。
建設業は1件の受注金額が大きく、大規模現場となれば工期も長くなります。
売上の入金は現場の進捗率に応じて入金されますが、足場を組んだり施工をお願いする外注費用は先出しです。
そのためキャッシュフローが他の事業に比べて苦しくなるタイミングが多くあるのが特徴です。
そこでぼくは創業融資や保険などキャッシュが必要なときに借り入れできる選択肢を増やす提案をしていて、そのうちの一つに倒産防止共済も提案していました。
が、その社長は「ウチはキャッシュ前受けもするし大丈夫」と提案を受けてもらえませんでした。
後から聞いた話ですが、その当時は理解もしていなかったし、忙しさもあって面倒だと感じたと仰っていました。
その1か月後の日曜にぼくの携帯が鳴りました。着信相手は社長です。
普段は平日にしか連絡がないので、どうしたのかと思いすぐに電話に出ると「発注元が契約通りの入金をしてくれない。弁護士に相談している」という内容でした。
え、外注さんへの支払、今月末でしたよね? うん。だから大急ぎでいろいろな知り合いに頭下げてお金を集めてる。キャッシングも行く予定。と。
電話を終えてからぼくは急いで着金の早いキャッシングローンを調べて社長にLINEを入れました。社長は忙しいのにありがとう。と返信をくれました。
調べものと社長との連絡がひと段落したとき、ぼくは後悔の感情に襲われたんです。
なぜもっと資金繰りについて根気強く説得しなかったのか。なぜもっと納得してもらえるような説明ができなかったのか。

その2週間後、さらに厳しい状況が待っていました。
知人とキャッシングで集めたお金は1000万を超えていました。が、支払金額には全く足りなかったのです。
一生懸命行動し続けて、知人・友人の信頼を失うかもしれないようなお願いをして、それでも足りませんでした。
そこから外注業者さんへの謝罪と、支払を待っていただくようお願いをする日々が2週間続きます。
その間はなかなか連絡も取れず、あのときはメンタルを保つのに必死でした。と振り返ってくれます。
朝起きるたびに、いつ飛び降りようかと考えてしまったようです。
今まで築き上げた信頼が崩れる恐怖、お金が支払えない情けなさと申し訳なさ。
気持ちを切り替えて新規営業をかけるまで2ヶ月かかりました。

倒産防止共済は、即効性のあるものです。
最大2400万の融資を受けられたかもしれない。と考えると二度と経験したくない後悔として、忘れられない体験になっています。

現状、倒産防止を知らなかった方も、知っていて利用されていない方も全然問題ありません。
これからもう少し詳しく節税部分について解説していきますので、検討の一助になれば幸いです。

一番のメリットはコレ!
資産にも経費にもなる。です!
ん。どーゆーこと?となったあなたは会計知識めちゃありますね。
一般的に節税とは経費を増やして利益を少なく見せる事が多いです。
でもこの倒産防止は積立しているのと同じように全額を資産にすることができ、更に法人決算の特例を使って、税金計算の時には経費として処理することができます。
要は、
・決算書上は資産に計上されるので取引先や銀行の見え方〇にできる
・税金計算するときには経費計上できるので節税になる
という最強ツールです。

二番目のメリットは年払できる点です。
もし来月が決算月なんです。って方は、今月に申込して掛金を年払いすれば、年払いした金額の全額を経費にできます。
もちろん資産にも計上できるので、決算書で融資申込を検討されている方にもオススメです。

三番目のメリットは長期メリットです。
掛け月が40か月を超えると返戻率が100%になります。
800万掛金を預けていても、解約時に800万まるまる返ってくるという事です。
保証がついてこんなメリットのある商品は他にありません。

今回はぼく自身の苦い経験をもとに節税をご紹介しました。
ぼく自身、現在は税理士業界を離れて、別の形で起業にチャレンジする人のサポートを行っていますし、ぼく自身が経営者にもなりました。
より一層起業した会社が1年でも長く存続し、社会に必要とされる価値を提供し続けられるような環境の提供やサポートをしていきたいという思いで走り続けています。
また別の記事も読んで頂けると幸いです!

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