これはプロシューマー(生産消費者)の原型かも知れない
日経電子版の記事【キャンプ2000泊! アウトドアパーソンのまま東証上場
スノーピーク「楽しいまま! 」成長を続ける経営】は、「アウトドアパーソンを体現すべき企業である以上、アウトドアパーソンであって、そのうえでビジネスパーソンであることが基本」というスノーピークに関するものです。
アウトドア用品の企業が躍進するには、何よりもまず、そこで働く者がアウトドア大好きな筋金入りのアウトドアパーソンであること……すんなりと腹落ちできるセオリーですが、この事例は、生産者が消費者に近付いたのか、それとも、消費者が生産者に近付いたのか、そこにあるのは、『プロシューマー(生産消費者)』の原型とでも言うべき、これからの企業の姿なのではないでしょうか。
そもそも、消費者が体験を重視する『コト消費』の流れは、3Dプリンティングなどのテクノロジーの進化によって出来る事の幅が広がりつつある『カスタマイゼーション』や、消費者が積極的にプロダクトの開発に関与する『コ・クリエーション』などを加速させ、やがて、自分だけの体験を実現するモノ、自分の実現したい体験をもたらすモノを自ら創る、広い意味での『消費者のプロシューマー(生産消費者)化』が進行すると考えられます。