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見送ってはならないAI家電の潮流

 AI家電というと、個人的には、今使っている従来型の家電で十分便利であり、特段に欲しいと思ったことはありません。AI家電の典型的なUI(ユーザーインターフェース)が音声であることもあり、音声入力に抵抗のある人なども含めると、AI家電の需要が顕著に活性化している、とはまだ言えないように思います。

 しかし、そのような状況を看過すべきではない、という事を改めて警鐘を鳴らして教えてくれる記事が日経電子版に出ていました。


 消費の対象がモノからコトへと比重を移していく、商品(モノ・サービス)に今までにない全く新しい価値が求められる、現在進行形の第4次産業革命の時代に、価値創出(イノベーション)のカギとなるのは、AIとデータです。

 AIとデータが車の両輪となって世の中を変革をしていく現在、私達の日常生活も、変革の潮流と無縁ではいられません。AI家電という分野は、まさに、私達の日常生活というフィールドでAIとデータの活用が試されているのだと思います。

 5Gによって大容量・低遅延のIoTが実現し、AIをあらゆるハードに導入する動きが加速した時、生活データの膨大な蓄積が形成され、AIの精度がますます向上して、広告の精度が向上、新しいサービスが次々に創出されていく時代は、すぐそこまで来ていると考えられます。家電に限らず、AIを使いこなし、データを蓄積して、今までにない価値を持った商品を生み出す競争にあって、危機感とスピード感の欠如は、すなわち、日本のデジタル植民地化にもつながりかねない、という事を改めて痛感しました。

 今はイメージするのが難しく、実感に乏しくとも、数年後には当たり前になっているような便利なAI家電があるはずで、ほんの数年後のAI家電における日本のシェアは、待ったなしで、今現在の私達のイノベーションへのアプローチの深度にかかっているのだと思います。

 

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