TOTOの「走るトイレ」~インサイトをデザインする~
日経電子版の記事【走るトイレ、TOTOがCESで公開 「TaaS」目指す】は、スマホアプリで呼び出せるトイレ一体型車両のサービスをリポートしたものです。
この記事を一読、久しぶりに面白いモノを見た、と思いました。
確かに、外出先でのトイレはちょっとした問題です。
――すぐに使えるトイレはどこにあるだろう?
――きれいで落ち着いて使えるトイレはないだろうか?
――混んでないトイレがいいが……
――やばい、トイレがない…… などなど
そして、こうしたニーズは、記事にもあるように特に次のような状況で顕在化すると考えられます――
▶トイレに対するニーズが顕在化するケース
① 公共のトイレが少ないエリア
② 多くの人の集まるイベント
③ 清潔なトイレが稀な海外 など
清潔なトイレがなかったり、そもそもトイレがなかったり、トイレが大混雑といったストレスには大きなものがあり、ユーザーのインサイトとして、「いつでもどこでも、呼べば清潔なトイレが飛んでくる」というのは無意識の願望として「あり」だと思います。
そんなインサイトを実際にサービスとしてデザインしてしまう、というのは、ユーザーに刺さる尖ったサービス、イノベーティブなサービスのデザインとしてとても参考になります。
そして、面白いのは、このサービスが『MaaS(マース)』の一環をなすものとして位置付けられる事ではないでしょうか。自動運転タクシーやフードトラック……クルマで出来るサービスの範囲は今後ますます拡大していく予感があります。『MaaS』には、私達人間の様々なインサイトを拾い上げるポテンシャルが備わっているのかも知れません。
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