「当たり前」をデータ化すると当たり前でなくなる
日経電子版の記事【スマートシューズでデータ取得 日常行動から新事業の芽 奔流eビジネス】では、現在進行形の第4次産業革命の時代のIoT化の一潮流である『プロダクトのスマート化』の中で、最近脚光を浴びているスマートシューズについて論じられています。
確かに、様々な動きを検知できるセンサーを内蔵したモジュールを靴のソールに埋め込むなどして、走行ペース・ストライド・着地の重心位置・接地時間など詳細なデータを取れるスマートシューズには、大きなポテンシャルがありそうです。
記事などからその一例をピックアップしてみると――
▶スマートシューズのポテンシャル
① 自動でフィット感を調整。
② 走るフォームを確認・分析。
③ 高齢者の生活習慣病の予防。
④ 精神状態の変化の測定。
⑤ ケガをしにくい走り方のアドバイス。
⑥ 靴選びのアドバイス。
⑦ 運動習慣をつけるためのアドバイス。
⑧ 転倒多発ヵ所などを特定し街のデザインを修正。
など
人が日々歩く、という「当たり前」ではあっても、実はまだ十分に(あるいは全く)データ化され分析されていない分野で、新たにデータが収集できるようになり、「歩く」という日常行為が可視化されるようになると、「当たり前でない」新しい発見・知見が続々ともたらされて、そこに新たなビジネスチャンスが転がっている事は明らかです。
「当たり前」をデータ化すると「当たり前でない」知見がもたらされ、そこにイノベーションのアイデアが転がっている。プロダクトのスマート化のポテンシャルが見事にあぶり出されています。
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