《連続投稿539日目》需要の拡大する時~富士電機の電気式ドア駆動システムに見る~
日経電子版の記事【鉄道向けで実績のドア、「イーパレット」に 富士電機】では、富士電機の「鉄道車両向け電気式ドア駆動システム」が、トヨタの20人乗りでバリアフリーに配慮した自動運転EV「イーパレット」に採用された旨リポートされています。
メーカーにとって、自社製品の需要拡大が大きな意味を持っている事は言うまでもありません。
そもそも、需要の拡大にはどのようなケースがあるでしょうか――
▶自社のプロダクトの需要が拡大するケース
① そのプロダクトの本来の対象となる顧客が増える。
② 顧客の事業が拡大する。
③ 今まで未開拓であった販路が開ける(海外・特定地域・他社の牙城
など)。
④ そのプロダクトの新たな用途を開発する(あるいは見い出される)。
⑤ BtoBからBtoCへと広がる。
⑥ そのプロダクトの本来の顧客とは異なる違った分野の顧客から
引き合いがある、または、売り込む。
など
まだまだ色々なケースがあるでしょうが、この記事で注目のケースは、上記の⑥、異分野への拡大です。
それでは、自社のプロダクトが、本来それの使われていた分野とは違った分野でも使える、つまり汎用性があるとは、どのような条件を満たしているのでしょうか――
▶プロダクトの汎用性の条件
① 安定した信頼性等に基づく豊富な実績がある。
② 安全性・信頼性が高い。
③ 部品数が比較的少ないなど、モジュールが小型である(組み込み
やすい)。
④ 精密に制御できる(動作性に優れる)。
⑤ メンテナンスがしやすい。
など
安全性・信頼性・小型化・動作性・メンテナンスしやすい……これらの条件がそのプロダクトの汎用性、ポテンシャルを高め、様々な分野への応用シーンを創出していると言えそうです。
自社プロダクトを磨き上げ、汎用性を高めて、外部からの問い合わせを待つだけではなく、積極的にオープンイノベーションの場を求める施策はきわめて重要である、と考えられます。
《当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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