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『電気飛行機』の飛ぶ時
日経電子版の記事【超電導モーターで航空機、小型で軽量 環境負荷低減
NextTech2030】は、2030年にも電気の力だけで飛ぶ航空機が生まれるかも知れない、というリポートです。
数十年前、初めて『電気自動車』という概念に接した時、漠然とパワーが弱そうだな~、と思ったのを覚えています。今でこそ、電気自動車の加速性能など目を見張るものがあり、電気自動車のF1まで存在しますが、これが『電気飛行機』となるとどうでしょうか?
『EV(電気自動車)』がそのテクノロジーを進化させ、信頼性と実力を培ってきたように、『EA(Electric aircraft)電気航空機』も夢ではなく現実となるのでしょうか?――電気の力だけで巨大な旅客機が空高く舞い上がるものだろうか???率直に言って疑問符だらけだ、という方も多いと思いますが、そんな疑問に答えてくれるのがこの記事です。
その答え、イノベーションのアイデアは、記事の次のくだりに明確に提示されています――
(記事より)
超電導で発生した強力な磁場でモーターを回し、軽量で小型ながら強力な動力源にする。
――電気は電気でも『超電導』のテクノロジーであれば、『軽量✖小型✖強力』なモーターの実現は十分視野に入り、『軽量✖小型✖強力』なモーターを搭載した飛行機『EA』なら、大空に舞い上がるように思えてきます。
そりゃ無理だろ、と思える事も、イノベーションのアイデア、テクノロジーの開発によって現実味が増してくる――思えば、人類の文明はその繰り返しであったのかも知れません。
人類は『夢』を見る生命であり、その『夢』こそが全ての出発点となって、やがてイノベーティブな『テクノロジー』が発明され、『現実』となっていくのです。
▶『人類の文明』=夢⇨テクノロジー⇨現実
よくよく考えたら、燃料を酸素で燃やして推力を得る旧態依然としたメソッドがUFOのような夢の乗り物に採用されている訳もなく、また、SFの世界の話ですが、ワープ・エンジンが燃焼の推力であるはずもありません……何かもっとスマートなテクノロジーが使われるはずで、その一つが『超電導』だとも言えます。――あながち、2030年代に『EA』が実現しているとしても不思議はないと思えてきます。