AIエージェントが統合されるとどうなるか?
日経電子版の記事【ネットとのやりとりは「AI執事」 10年後見据え開発】は、人間とネットを結ぶインターフェースの主流が音声アシスタントへと変わっていく中、人間が音声インターフェースで機械を動かす時代に、AIエージェントの可能性を見据えた骨太のリポートだと思います。
この記事で最も印象深いくだりの一つは、次の一節ではないでしょうか――
(記事より)
パソコンからスマホ、スマホからテレビと、利用者が使っているマシンを変えるとエージェントが別の画面にジャンプして付いてきてくれる機能の研究も進めている。
――確かに、動かす機械が変わる度に、人間が音声インターフェースで話す相手であるアシスタントが変わる、性格や、口調、会話のスタイルなどが変わってしまうようなタコツボ状態では、その度に相手のアシスタント、エージェントはユーザーである人間の特徴を把握しなくてはならず、データの蓄積、学習の程度も変わってきて、非効率なばかりか、人間にとってはストレスのかかる状態でもあります。
場所やメーカーを問わず、あらゆる機械を操作するのに、片時も離れることなく常に同じAIエージェントが寄り添ってくれるような状態、人間一人につき、インターネットの世界との仲介役となるAIエージェントが一体である、one-to-oneの関係がベストであるのは間違いなさそうです。
――来るべきAI‐IoTの時代に、どのようなAIエージェントが登場し、どのように統合されていくのか?
――AIエージェントのプラットフォームのようなものが出来るのか?
――そのメリットとデメリットは?
――プライバシー、個人情報はどのように保護されるのか? など……
そう遠くない近未来の世界で欠くことの出来ない伴侶となるであろうAIエージェントという存在、そのあり方からは目が離せない、と言えそうです。
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