なぜウォルマートはネット売上高伸び率でAmazonを上回ったのか?~米ウォルマートの優位性とは~
日経電子版の記事【米ウォルマート、宅配でAmazon猛追 ネット通販74%増 20年2~4月期】では、アマゾンの1~3月期に対してウォルマートはコロナ禍がより深刻化した2~4月期と単純比較はできないとしつつも、ネット売上高の前年同期比で24%<74%(過去最大の伸び)と大きく上回った事がリポートされています。
さっそく記事からウォルマートの強み、優位性をピックアップしてみると――
▶米ウォルマートの優位性
(1)19年9月に年98ドルで何回でも追加料金なしで宅配するサービスを
開始する。
⇨『サブスク』
(2)同10月に自宅冷蔵庫まで直接届けるサービスを開始する。
⇨『ラストワンステップ』
(3)4月中旬に注文から2時間以内に届ける速配サービスを開始する
(全米1000店が対応済み)。
⇨『速配(すぐに欲しい!)』
(4)給付金の支給で消費意欲が高まり、総合小売りであるウォルマートが
取り扱う衣服・テレビ・ゲームなどが幅広く売れた。
⇨『給付金特需』
(5)ネットにおいても買物が一度で済む総合小売りに消費者がシフト
している。
⇨『ワンストップ』
(6)米国民の9割を半径10マイルにとらえる店舗網を倉庫・配送センター
として活用できる。
⇨『ネットとリアルの融合・オムニチャネル・リアル店舗のIT化』
(7)新規採用とデジタル投資の両輪でネット分野へ積極投資。
⇨『選択と集中』
(8)新型コロナでネット通販の利便性を再発見したユーザーを囲い込む。
⇨『囲い込み』
こうしてみると、『サブスク』・『ラストワンステップ』・『速配(2時間以内)』・『ワンストップ』、あるいは『BOPIS(ボピス)』などの圧倒的な利便性、UXで、巣ごもり消費・給付金特需などの消費を囲い込むべく、積極的な新規採用とデジタル投資で『ネットとリアルの融合』へと選択と集中を加速する姿は、あたかもリスクをチャンスに変える施策の教科書のようです。
(追記:『BOPIS(ボピス)』については、下記の拙稿で考察しています。)
(付記:2020年5月19日、皆様のおかげをもちまして、noteへの連続投稿が500日を達成できましたことに、改めてお礼を申し上げます。下記の拙稿で振り返りをしています。)
《連続投稿510日目。
当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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