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ウェブ面接の意外な効用~見えてきた『ネットとリアルの融合』の有意性~

 日経電子版の記事【ウェブ面接、企業の秘訣は? 質問工夫し採用基準明確に】では、相手の全身の所作等が見えず、言語以外の得られる情報が少ないなど、その制約の多さからあくまで緊急避難的に行われていると思われがちなウェブ面接に意外な効用があるコトがリポートされています。



 さっそく、記事から、そんな効用を見い出している企業の面接法を整理してみると――

▶ウェブ面接の活用法

① 自己PRは聞かない

② 採用基準を明確化し、そこを重点的に聞く

③ 例えば、応募者の日頃、あるいは人生における決断の仕方を深掘りして
 聞くことで、自社のトライアンドエラーの社風に合っているか判断する。

④ じっくりと話ができれば、見た目・お辞儀・笑顔等はどうでもいい、
 かえって余計なもので判断が狂わなくて良い

⑤ 相手が委縮して正しく伝えられなくなるような事態を回避するために、
 和ませる質問も必須



 ここから浮かび上がってくるのは、全身が見えず言語以外の情報が伝わりにくい事を逆手にとって、見える化された採用基準に沿った質問を、相手を和ませるなどのテクニックを駆使しつつ、深掘りしている事です。

 確かに、外見や所作といった第一印象はその人の本質を表さず、見た目で本質を類推してしまうリスクは避けられません

 ウェブ面接には明確なベネフィットがあるのです。



 この記事を通して教えられたなと思ったのは、リテールの世界でネットとリアルの対立よりその融合が重要であるように、面接にあっても、リアルな面接のベネフィットとオンラインでのメリットを融合させた施策が重要である、という事です。

 今般のコロナ危機を通してデジタル化の潮流が一気に加速した事、そして、どちらか片方だけではない『ネットとリアルの融合』に有意性があるコトが見えてきた事は、きわめて重要であると考えます。

 



(付記:2020年5月19日、皆様のおかげをもちまして、noteへの連続投稿が500日を達成できましたことに、改めてお礼を申し上げます。下記の拙稿で振り返りをしています。)




連続投稿529日目。
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