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1月15日(月)けやきらくごvol.7(秩父宮記念市民会館 けやきフォーラム)
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小はぜ・雛菊 トーク
「一番遠くから来た人?」と聞くと「所沢」と声があがる。本当に一番遠くから来たのは落語家二人のようだ。
雛菊 子ほめ
長野県は天竜村で演芸会を行った時、車で移動した時のエピソードをマクラに。
前座も演る軽い噺をテンポ良く。小気味のいい語り口に引き込まれる。
小はぜ 金明竹
春風亭一之輔師を「生臭坊主」、古今亭文菊師を「気取ったお坊さん」とすれば、小はぜさんは「江戸っ子住職」といったところか。共通点は坊主頭。
この話、柳家では小僧を「松公」として演る人が多いが、小はぜさんは「与太郎」として演じる。
本寸法と言っていい。愚鈍な与太郎と主人、おかみさん、来客のやり取りを緩急あざやかに演じ分けた。
ー仲入りー
小はぜ 狸鯉
所用で先に帰るせいか、続けて軽い噺を。
タヌキが愛らしくも賢そう。前半は『狸鯉』でも『狸の札』でも行けそうだが、新年なので、鯉のほうで。
主人公とタヌキのやり取りが楽しい前半からタヌキ受難の後半へ手堅く笑いを取りながら進む。
指示するだけの兄貴と鯉(実はタヌキ)を元料理人の使用人のやり取りが微妙にズレていて、おかしい。
雛菊 お見立て
廓噺は古今亭のお家芸(ヤなお家芸だね)。女性の雛菊さんも果敢に挑む。ところで、女性落語家はこの『お見立て』を口演することが多いように思う。ユーモラスで艶めかしくなく、カラッとした噺だからか?雛菊さんの愛嬌のあるカワイイご尊顔でいやらしくなる事なく気持ちよく(変な意味じゃなく)進む。
ただ、花魁が自分が死んだ場面を喜助にレクチャーするくだり、死を目前にした儚さが(たとえそれが芝居でも、いや芝居だからこそ)足りないように思う。うどん食ったら、元気に起きてきそう。
花魁の演じ方などに師匠・菊之丞の影を感じる。そこに雛菊さん自身の色気を足していけば、杢兵衛お大尽を虜にする喜瀬川花魁が出来上がると思う。