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シャ・ラ・ラ(あつしのプレイリスト②)
1980年11月21日(水)発売。
作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ
サザンの中では数少ないクリスマス・ソング。桑田佳祐と原由子のデュエット・ソングでもある。また、原坊のパートの
〽横浜じゃトラディショナルな彼のが
というクダリから、この曲の舞台が横浜であることが分かる。その昔、「ハマトラ」なるファッションが流行った事があった。
横浜トラディショナル
桑田佳祐の頭の中にもこの言葉があった事は間違いない。何しろ女房の原由子は横浜に所在するフェリス女学院高等学校のご出身なのだから…。
〽何するにせよ そっと耳元で語ろう
歌い出しから桑田佳祐による女の口説き方指南のようである。この後こう続く。
〽例えば言葉がなくても心は 不思議な期待など持てるこのごろ
Let me try to be back to this place anyday.
Let me try to be back to this place anyday.
言葉の意味はわかりにくいが、たゆたうような甘いメロディに乗せて歌うと、艶っぽいセクシーな情緒が立ち上ってくる。「Let me try to be back to this place anyday.」というフレーズは何度も繰り返され、陶酔感に拍車をかけている。メロディについて、原由子はこう語っている。
原由子「この曲なんですよ、私がストリングス・アレンジをしてボツになったというのは(笑)。イントロのメロディなんかはそのまま採用されましたけど…。『シャ・ラ・ラ』のソウルっぽい感じはいまでもすごく好きで、この曲がアルバムに入ってないなんて、もったいないですね(笑)。初めて武道館のコンサートをした時に、この歌をうたいながら感激で泣いちゃった思い出があるんです」(『月刊カドカワ』1991年7月号)
この「アルバムに入っていない」というのはオリジナルアルバムの事である。ベスト・アルバムでは『バラッド '77〜'82』に収録されている。また、廃盤になった『すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61SONGS』にも収められている。
それにしても、原坊のつくったイントロのメロディは繊細で美しい。コーラスが入るのも素敵だ。
終盤転調するあたりもロマンティックなムードを醸し出す。
〽雪になりそなMerry Merry Merry Christmas Amen
このサザンオールスターズにとっての聖歌は
〽Let me try to be back to this place anyday.
Let me try to be back to this place anyday.
のリフレインで余韻を残して終わる。
【私がライブで聴いた『シャ・ラ・ラ』】
1997年 サザンオールスターズ年越しライブ1997『おっぱいなんてプー』
1997年12月30日(火) 横浜アリーナ
2003年 サザンオールスターズ SUMMER LIVE 2003 「 流石(SASが)だ真夏ツアー!あっっ!生。だが、SAS!」 ~カーニバル出るバニーか!?
7月28日(月) Zepp Fukuoka
8月23日(土) 神戸ポートアイランド・特設野外ステージ
8月31日 (日)横浜国際競技場
2014年 サザンオールスターズ 年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」
12月31日(水) 横浜アリーナ