
6月14日(金)林家つる子落語会(鉄板・懐石 くら馬)

大宮駅から路線バスで10分ちょっと。『鉄板・懐石 くら馬』での落語会。前半は豪華なランチを楽しんだ。後半は隣の広間に移動して、つる子師匠の落語を味わう。
つる子 お菊の皿
庭の池が見える。美しい風景を褒める。併せて真打に昇進したことを報告。お祝いの拍手を浴びる。
真っ昼間に聴くお菊もなかなかオツなものだ。おてんとさまの光で見るつる子師匠はいつもより…、いや失礼、いつも通り美しく、その分だけお菊のおそろしさを際立たせていた。
先日、鈴本演芸場昼の部トリで彼女の師匠・林家正蔵の『お菊の皿』を聴いたばかりだ。正蔵師に教わったそうだ。正蔵師はお客に幽霊の手つきをレクチャーしていたが、弟子のつる子師、見事にそれを受け継いでいた。それ以外の部分でも正蔵版お菊を踏襲しつつ、つる子師ならではのコミカルな良さを加えていた。もっともっとこの噺を育てていってほしい。
つる子 紺屋高尾
この後、夜から成城ホールでも『林家つる子落語会』(私も行く)があるせいか、仲入りなし。
もう十八番と言ってよかろう。私はつる子の高尾を何度も聴いて味わい尽くしているが、やはり後朝の朝、高尾と清蔵の会話が美しい。ウソとホントを巡る問答の果てに高尾はある決断を下す。
つる子師匠のドキドキするような美しさが高尾という人物を彩っていた。