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8月25日(日)鈴々舎美馬 独演会(飯能・一丁目倶楽部)


美馬  かぼちゃ屋
 会場前の御稲荷さんでクワガタムシの頭部を踏んでしまうという不吉なマクラ。
 美馬さんが演る与太郎は例に漏れずバカだが、どこか憎めず、すこし生意気で、ちょっとだけ賢い。与太郎を見守るおじいさんおばあさん、長屋の連中は彼をバカにしつつも仲間外れにはしない。ただ、美馬さんの古典落語にはどこかシニカルな視点が感じられる。それが彼女の良さであり、それが可笑しみを生んでいる。

美馬  死神婆
 NHK新人落語大賞に出場する。柳亭こみちが古典落語『死神』を改作した、このネタで勝負する。7月6日(土)に行なわれた中野での独演会で披露されたので、詳細はそちらに譲る。

https://note.com/atsushi_tanaka18/n/n1f94ab118ee3

 本来30分かかるネタをコンクール用に11分ほどにまとめた。駆け足ながら、エッセンスを抽出して、サゲでは生命の大切さを苦くかみしめて、仲入りへ。
 
ー仲入りー

美馬  ナースコール
 人手不足のとある病院に看護師としてやってきたのはとんでもない大物だった。
 三遊亭白鳥作の新作落語の主人公を「愛(ラブ)ちゃん」に変え、美馬ワールド全開の一席となった。どこかイカれていて、どこか猟奇的で、それでも憎めない愛すべきラブちゃん。これからも美馬さんの新作落語で大暴れしてほしい。

 14:30に始まった会は16:00過ぎには終わってしまった。もう少しボリュームがほしい

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