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2月22日(水)つる子の赤坂の夜は更けて@赤坂会館6階稽古場

  今夜はオール紺屋高尾ナイト!  
つる子「紺屋高尾」
※バレンタインに桂文珍師にチョコレートを渡した事をマクラに。
 今回はじめに九蔵のもとに事情を聞くのはおかみさんである。その後に主人が恋わずらいの相手を聞きに行く。
  後朝(きぬぎぬ)の朝、嘘をついていた事を詫びる九蔵に高尾は
「アンタは嘘つきなんかじゃない」
と叫ぶ。この世界は嘘ばかり。九蔵の指の先の青さと心に真(まこと)を見た高尾は年季(ねん)が明ける来年3月15日に九蔵のもとに嫁に行く事を告げる。
ー仲入りー
つる子「高尾目線からの紺屋高尾」
※ネタ下しから何回か演じているのだろう、洗練されてきた。
 タマキが死を選ぶ場面では高尾が、
「嘘ばっかり、嘘つき…」
と慟哭する。嘘と真が交錯するあまりにも残酷な場面だ。
 タマキの初七日の日、座敷に出るのを渋る高尾に「おかあさん」は
「ウメっ(高尾の本名)、今お前は高尾太夫なんだ。お前には私達の想いが懸かっているんだ」
と渾身の説得をする。
 この後、高尾は九蔵と出逢い、一席目とリンクするわけだ。
 正調の「紺屋高尾」を聴いて、その後「高尾目線からの紺屋高尾」を聴き、噺に奥行きや幅が出てきたように思われる。

かくばかり偽り多き世の中につる子の芸は真なりけり

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