8月28日(水)林家つる子勉強会 つる子の大冒険(横浜にぎわい座 B2F のげシャーレ【小ホール】)
つる子 スライダー課長
真打昇進披露興行の際、鈴々舎馬風師と楽屋で二人切りになり、気まずかった話。馬風師に本名を聞かれる。彼女の本名は「みなみ」。お母様が大の『タッチ』ファンで、ヒロインの「朝倉南」から名づけられた。そこから野球の話題になり、本題へ。
野球を全く知らない課長に部下がそれを教え込む。やがて課長は部下とキャッチボールできるまでになる。部下の名は「タナカクン」。つる子師が「タナカクン」と呼びかけるたびにドキッとする。そして、課長が「人を見る目だけはある」と言ったのはダテじゃない。
つる子 片棒
先日行なわれた高崎まつり。つる子師もレポーターとして参加していた。晴れ男の高崎市長が去った途端に雨がザーザー降り出した。
三人の息子の内、誰が跡取りにふさわしいか? 親父が試す。親父の弔いのプランを3人にプレゼンさせるのだ。特に次男・銀次郎は「弔い」ではなく「祭り」の様相を呈する。不謹慎も極めればおかしすぎる。つる子師のオーバーアクションとうるさすぎる顔に、客席が爆笑空間と化す。
ー仲入りー
つる子 紺屋高尾
艶やかな着物に着替えて、きらびやかな世界に誘う。
染め物職人の久蔵は錦絵の高尾にゾッコン惚れ込んで、三年間金を貯め、吉原に逢いにゆく。
後朝の朝、高尾が言う。
ここはニセモノだらけだけど、必ずひとつはホンモノがある。
彼女は久蔵の心にこそ「ホンモノ」を見出したのだ。彼女の心は藍にやがては愛に染められてゆく。
仲入り前の二席と打って変わって、つる子師がしっとりと物語を染め上げる。どうやら私の心もつる子色に染まったようだ。