1月15日(水)ツルノヒトコエ〜鈴座一周年記念落語会〜(鈴座〜Lisa cafe〜)
つる子 やかん
今回はここ鈴座〜Lisa cafe〜のオープン1周年記念の回である。席亭であるLisaママから「寄席をやりたい」という夢を打ち明けられて以来、つる子師も立ち上げからこの小屋の開店に関わってきた。そんな経緯を話しているうちにつる子師の目に涙…。熱いものが込み上げてくる。
噺の方は打って変わって、至ってバカバカしい一席。ニセ講釈のくだりでは「ちゃんとした講釈はLisa講談に来て下さい」と宣伝を忘れない。
つる子 反対俥
Lisaママとの出会いのきっかけとなったおはなし。ここの高座はつる子師がいくら跳んでもビクともしないほど頑丈なのである。それだけに、今日もつる子師、よく跳んだ。これだけ跳んでもつる子師の膝は大丈夫なのだそうだ。
ー仲入りー
つる子 鴻池の犬
とある商家の軒先に3匹の棄て犬があった。小僧の定吉が飼ってほしいと主人に頼むと、「引き取り手が現れたらさしあげる」という約束で了承する。定吉は三匹にクロ・ブチ・シロと名付け、可愛がる。そんな中、クロを引き取りたいと言う者が現れる。聞けばあの鴻池の坊っちゃんが死んだ飼い犬とクロが似ているのだと言う。
天涯孤独の身となったシロがお伊勢参りに向かう犬=おかげ犬と旅に出るロードムービー的な一席。おかげ犬はボス的な一面があり、何かとシロの世話を焼く。伊勢に行くボスと上方を目指すシロ。やがて別れの時が来る。涙の別れの後には上方におけるクロとの感動の再会。つる子師はこの出逢いと別れを鮮やかに描きだして、観客の涙を誘った。