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3月3日(日)林家つる子ひとり会(なかの芸能小劇場)
つる子 スライダー課長
作者の銀杏亭魚折が会社で上司に何かを教えた。年上の上司が知らない事を教えるのはとても難しい。そんなところから着想された一席。野球を知らない者でも楽しめる。
課長が田中クンから満塁策の説明を聞き、「そんな自軍が不利になるような作戦があるわけがなかろう」と激怒する。ここでつる子さんの「嘆き」が入る。
知らないくせにエラそう。団塊の師匠はみんなそう。
そんな事を言って大丈夫かい?(笑)
つる子 片棒
三兄弟揃い踏みの完全版。
長男の金太郎が弔いに湯水の如く金を使う。その割に参列者に振る舞う弁当が高崎名物・だるま弁当(1300円)とはちと安すぎないか?(笑)
銀次郎は型破りな賑やかし。お囃子からお神輿までノンストップでお祭り騒ぎ。お客様も手拍子で参加する。
鉄三郎は祭りのあとの静寂。
我死なば、焼くな埋むな、野にさらせ、痩せたる犬の腹肥やせ
型通りのサゲでお仲入り。
つる子 紺屋高尾
「女目線」ではなく、従来の『紺屋高尾』を口演する。
一夜を過ごした後、久蔵が「野田の醤油問屋の御曹司」と嘘をついた事を詫びると、
アンタはウソつきなんかじゃない。嘘はつき通してはじめて嘘になる。アンタはホントの事を言ってくれた。
ここで高尾は藍染で青くなった久蔵の手こそがホンモノで、高尾の白い腕はニセモノだと言う。そして3月15日には久蔵のもとに嫁に行くと。ニセモノにまみれた吉原で久蔵のホントに絆されたのだ。
終演後、真打昇進興行チケットの抽選会があった。
この後、サプライズゲストとして、この後、同会場での会にも出演する、an(林家あんこ)とhana(春風亭一花)が登場する。賑々しく三本締めで幕となる。