【Manageboardの歩き方】権限カスタマイズ編
こんにちは!株式会社ナレッジラボの小野と申します。
ナレッジラボはクラウド予算管理ツール「Manageboard」を開発・運営している会社です。
このnoteでは、Manageboardの機能紹介をシリーズでお届けしていきます。
今回は、「権限カスタマイズ」についてご紹介します!
※本シリーズは一般企業向けプランの機能紹介となります。
Manageboardにおける権限設定の基本
以前のnoteで、権限設定の基本的な考え方をご説明しました。
今回リリースされた権限カスタマイズ機能によって、「全権ユーザー」「入力ユーザー」「閲覧ユーザー」のそれぞれの権限の詳細設定を柔軟にカスタマイズすることが可能となりました。
たとえば、「全権ユーザー」には、「メンバーを招待する、権限を編集する」というデフォルトの権限が付されていますが、権限カスタマイズ機能によって、デフォルトの内容から「メンバーを招待する、権限を編集する」を除外した権限を新たに作成することが可能となります。
これにより、以下のような運用が可能となります。
・経理スタッフはManageboardへの数値入力を制限したいが、実績データのインポートはできるようにしたい【全権ユーザーのカスタマイズ】
・事業部マネージャーにレポートを見せたいが、レポートの作成は制限したい【入力ユーザーのカスタマイズ】
・事業部スタッフにManageboardに登録されているメンバーを開示したくない【閲覧ユーザーのカスタマイズ】
カスタマイズした権限は、権限マスタに追加され、メンバー招待およびメンバー編集の画面で、個々のメンバー毎にカスタマイズした権限を付与できるようになります。
一度設定した権限の内容及びメンバーに付与した権限は簡単に変更することができます。したがって、昇進などによるメンバーの職責変更の際も、メンバー編集の画面で付与する権限を切り替えるだけで、その職責にあった権限を付け替えることが可能です。
まずは予算管理の組織デザインから
このように、Manageboerdでは柔軟な権限設定が表現できますが、予算管理において重要なのは、権限の前提となる組織デザインです。
予算管理における組織デザインとは、会社の組織図の作成ではなく、最も効果的に予算管理を行うための組織設計です。したがって、予算管理上の組織設計は、必ずしも組織図とは一致しません。
たとえば、組織の切り分け方として、事業別か機能別のどちらが最適なのか等、権限の前提となる組織デザインの議論がまず必要となります。
Manageboardでは、タグ機能を利用して、部門を任意の単位でグルーピングできるのですが、最小部門は基本的に財務会計の設定に依拠するため、予算管理のためにデザインした組織と財務会計の部門設定の整合性を図ることも必要となります。
このように、権限カスタマイズ機能を最大限に活用するためには、財務会計の部門設定から見直しが必要になるでしょう。
さいごに
今回はManageboardの権限カスタマイズについてご紹介しました。
権限カスタマイズによって、柔軟な権限設定が可能となる一方、機能を最大限に活用するためには、予算管理(予実管理)のベースとなる部門設定が重要となります。
権限カスタマイズはタグ(部門)との組み合わせでその効果が発揮されますので、次回はタグとの関係についてもご紹介いたします。
(この記事を書いた人)
小野敦志。日米の会計事務所勤務を経て、Big4税理士法人にて国際税務アドバイザリー業務に従事。2020年7月に株式会社ナレッジラボに入社し、現在はManageboardのカスタマーサクセス責任者として、Manageboardの導入支援を統括。米国公認会計士。
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