年末、別れ話の翌日。僕が考えることの意味は

体調不良

体調が辛そうだったので
翌日会社帰りに彼女の家に寄った。

彼女は立ち上がれなくなっていた。

仕事に行ったが
朝から体調が悪く
夕方早退して
そのあと
両足に力が入らなくなったと言う。

救急に相談した結果
救急車で病院へ。

時間も遅かったので
診てもらえる病院も殆どなくて
近くの大学病院で
簡単な検査だけしてもらって
帰宅。

原因は不明。
少なくとも神経や脳の問題ではなさそう…

待機中に調べていたが
「転換」なのではと思った。
名前はいいとして、
ストレスが身体に現れたのではないか、
そう思った。


僕みたいにズルができない彼女は
辛い会社に、それでも毎日通って
ストレスを溜め続けた。

心がSOSを出していたにもかかわらず
そんな心の叫びを押し殺して
毎日通い続けた。

これは体の防衛本能なのではないか?

足が動かなければ
会社に行かなくて済む。
ストレスをこれ以上溜めなくて済む。

心を守ることができる。

いや、もう少し早く
そうなってくれていたら…
不謹慎にもそう思ってしまう。

そして、
年末にブラック会社に行かなくて良くなったことを
辛そうな彼女の側で少し安心している僕がいる。


お見舞い

翌日も仕事があるので、
終電で帰宅。

翌日も
お見舞いには行くようにしたが

僕自身
健康診断で肝臓と腎臓にE判定が出ているのと
忘年会続きで
12月は毎日胃もたれというか
ずっと体調が悪い。

何が欲しいと聞いても
何も返ってこないので
ドリンクとすぐに食べられそうなもの
体があったまりそうなものを
差し入れて
少し様子を見てから
長居をせずに帰る。

29日、
帰省とか予定があって
彼女と会える年末最後の日。

「大丈夫」

それだけしか返ってこないが
会いに行く。

クリニックに一緒に行こうと
提案していたが
1人で行ったらしい。
それくらいまでには回復しているようだった。

近くに待機していたので
帰り道、一緒に彼女の家まで帰った。

何を質問しても返事がまともに返ってこないので
交わす言葉も
次第になくなっていく。
それはそれで仕方がないのだと
無理をしないことを選んだ。

殆ど何も話すことなく
家の前で解散。

実家に帰るかどうかも
「わからない」
心配だけど
「親には連絡しないで」

結果、彼女をただ放置するしかない。

それくらいでいいんだよ
干渉しすぎなくて

そう言う人もいるかもしれないけど、
僕はまた
「放ったらかしにされた」
と非難されることが怖いだけなのだ。


僕がいくら考えても仕方のないこと

冒頭の「転換」のこともそうだけど、
今の状況をポジティブにとらえること

僕はなるべく
そうしているし
状況を変えることができない以上、
そうせざるを得ない。

今はいつだって今の精一杯の成果だ。

ただ、
そんな事を僕がどれだけ考えても
彼女の生きづらさを
緩和してあげることはできない。
現状は何も変わらない。


過干渉になってはいけないとか、
うつは自分が治すものとか、
薬にうまく頼ろうとか、、、

いろんな本や記事に書いてあった。
なるほど、そっか。

なんて、思うことも
この一年何の意味も僕には感じられなかった。
そう信じてやってきたつもりだったけど、
何の成果も得られなかった。

僕がそう思ったところで
彼女はそれを望んでいない、

「助けて欲しい」

ただそう願っている彼女を遠ざけるだけだった。

医者の話、薬の話、職場などの外的要因な話

僕がそれらの話を
彼女の状況に
彼女の病状に
結びつける事を彼女は嫌った。

「何かのせいにしないで」
「病気のせいにしないで」
「私に聞かないで」
「自分で考えて」

助けてあげたいけど、
僕が見つけてくる手段は
全て彼女の望むものではない。

これではまるで僕に全ての原因があるみたいだ。
何を変えれば良いのだろうか…

これ以上、何を…
いや、
何一つ僕は変わっていないのかもしれない…
わからない…

そうしている間に

「誰にもわからない」
「もういい」
「死にたい」

「疲れた」年末

帰宅してから
言葉が漏れた。

疲れた。

12月後半は
家にいても
何も手につかなかった。

時間があっても
やりたいこともやりたく無い。

何をするでもなく
体調も悪いので食欲もあまりなく
時間が経つのを待つだけ。

疲れた。
今は少し休もう。

来年はきっといい年になる。

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