[第4話]木を削る。
ある夜、こんな依頼が。
DIYで机をつくるから手伝ってほしいという。どうやらかなり大物で作業が大変みたい。
内容は一日やすり掛け。やりましょう!!!削ってやりましょう!!!
木を削る。
指定の場所に到着。
場所はとあるホームセンター。依頼人と合流し、まずは必要なものを調達。
サンダー、紙やすり、足りない木材を購入。こんなもんはなんぼあってもいいですからね。
ちなみにサンダーは木を削る道具。振動するサンダーに紙やすりをセットし、木に当てることで削ることができる。
買い出しを終え、作業場へ。
入り口をあけるとそこには予想していた3倍の木材が鎮座、ドープネスしておりました。
さっ!早速削るぜ。
と思ったらおもむろに買ったサンダーを使い始める依頼主。あれ、これ一個しかなくないか。
そう思っていると、これで削ってね。と紙やすりを1枚渡された。
…
あ、そうゆう感じね。
全部ね、手でね、やるのね。
やったるわい!!
っていうのは嘘。
僕も自分でサンダーを調達していた。
サンダーは数千円で買うこともできるがホームセンターによっては安くレンタルすることもできるのでおすすめ。
僕はカインズホームで2泊3日500円で借りた。
いやあ、初めて使うなあ、サンダー。渡された紙やすりをセットして〜
と思ったら僕が借りてきたサンダーはマジックテープでつけるタイプで専用の紙やすりが要ることが発覚。
急いで買いに行く。
失敗は成功の母、こうやって大人になっていくんだ。依頼主には事情を説明しちゃんとごめんなさいした。
再び作業場に戻り、気を取り直して作業。遅れた分を取り返すぜ。
角材の隅から順番に削っていき、滑らかにしていく。カットした木の断面はかなり鋭利で触れると怪我をする可能性がある。
角を落とし、面取りすることで触っても痛くない優し〜い木材にしていく。
これが案外クセになる作業で、サンダー後の木材を触って確認するとき、不思議と木材に愛着が湧いてくる。一本一本でこの愛の湧き方。この集合体である机はどんだけ可愛い代物になるのか…
想像すると怖くなった、これがDIY沼か。
ちなみに基本的な面取りには#120を使った。(これはやすりの粗さを表す番号)
午前の作業を終え、お昼休憩。
餃子の王将をご馳走になりました。ごちそうさまです。これは青椒肉絲にそっくりの豚キムチ。
午後を作業の続き。まだまだ残る木材。めげずに頑張る。
机の天板となる材料は特に丁寧にサンダーをかけていく。粗いやすりからどんどん細かいヤスリをかけていくことで表面がとても滑らかに成っていく。用途が机ということで表面は滑らかにする必要がある。(ガタガタだとやだよね)
左:かける前 右:かけた後
かける前は表面に木の凹凸があるのが分かる。塗装する時を仕上がりが綺麗になるんだとか。やる度に触って確認。凹凸をなくしていく。
作業を一旦終え休憩。
手がビリビリしていることに気づく。サンダーの振動を受け続けて変な感じする。
依頼主を見ると、頭に削れた木の粉が降り積もりお爺ちゃんになっていた。
僕もだった。
マスクの中も凄いことに。
木削り続けてたら、気を削れてしもたなあ、がっはっは。
…
そんなこんなで作業を続け、木材全てにサンダーをかけ終えた。
背中に積もった木の粉が作業の大変さを物語っている。
記念にパシャリ。
違うんです、木の粉が目に入ったから半目なんです。許してください。
大変な作業ではあったが、依頼主と2人でやることで何だかんだ楽しみながら出来た。
お互い励まし合うことで途中でめげることもなく、効率も良かったように思う。
最後にはお風呂にも連れて行ってもらった。
本当に至れり尽くせり。ありがとうございます。
机の完成までまだまだ道のりは長いが完成が楽しみ。残りの作業も頑張ってください。
今回の依頼はこれにて完了。ご依頼いただきありがとうございました。
つづく