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岡田育『我は、おばさん』を読んで「おじさん」をポジティブ解釈

自分と同年代のエッセイスト・岡田育さんの著書「我は、おばさん」を読んでいると無性に心地よい。

岡田さんは、本の序文で、「おばさん」とは、世代を越えて縦方向へ脈々と受け継がれるシスターフッド(女性同士)の中間地点に位置して、悪しき過去を断ち切り、次世代へ未来を紡ぐ力を授ける者であると定義している。

素敵な解釈だ。

これって「おじさん」にも当てはまる。

親でも、先生でも、上司でもなく、緩やかな関係性だったり、通りすがりだったり、薄めの接点でも、妙に力や元気をくれる大人って結構いる。

自分も若い頃にそうした大人に助けてもらったり、背中を押してもらったクチなので、岡田さんが定義する「おばさん」の男性版と言える「おじさん」に憧れる。

イメージ的には、映画『マイ・インターン』のロバート・デ・ニーロだったり、『グラントリノ』のクリント・イーストウッドだなぁ。

でも、この本を読んでいると、女性の場合、「おばさん」と宣言するだけでも、いろいろな摩擦を感じ、誤解を解いていく必要があり、「おじさん」と「おばさん」の立ち位置の違いがよく分かる。

目指すべき「おじさん」への道は、まだまだ始まったばかり。
磨いていこう、自分自身を。

次世代へ(時には先輩世代や同世代にも)、未来を紡ぐ力を授けるとまでは言えないけど、「なんか頑張れる気がしてきた」と思ってもらうきっかけくらいは与えられる存在を目指したい。

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