先週10/1は内定式でした。今年、エル・ティー・エスソフトウェアテクノロジーでは、午後イチに内定式を催行し、その後内定者向け講話を行い、夕刻からオフィスで社員が内定者たちを囲む懇親会を開催しました。
講話とオフィスでの懇親会は人事の発案です。お陰でわが社らしい1日を内定者の皆さんにプレゼントできました!講話は私が担当したのですが内定者が7名ということもあって1つのテーブルを囲んでディスカッションなどもできてかえって勉強になりました。感謝感謝です。。
 

お題は「20代向けのキャリア論」

講話のお題は「20代向けのキャリア論」でした。2か月ほど前に打診されたのですが、久しぶりにじっくりと考える時間にもなりました。どこかで聞いたことがあるようなことを話ししてもなんだかもったいないですし、内定者の皆さんもそんな内容をわざわざ10月1日に聞きたくもないもないかなぁと思い、最後は自分の経験を振り返って20代に感じた気持ちをお話しすることにしました。
茨城の農家の長男として生まれ、似たような境遇の幼馴染に囲まれて、親族からは公務員に慣れと言われて育った私は、高校から大学まで地元でのバイトに明け暮れたものの大学3年生の冬まで社会人になることを真剣に考えずにいました。それで就職活動を先送りする狙いもあって海外に出たのですが帰国してからも世の中にある職業を研究するわけでもなく、たまたまバイトで担当していたデータ分析の仕事にプログラミングを応用したら仕事がすごく楽になったことを経験し、ITの世界に飛び込むことだけを決めて就職活動を進めました。その中で、様々なご縁に恵まれ、まったく知らなかったコンサルティング業界に、また考えたこともなかった外資系企業に飛び込むことになりました。自分の意思が働いたところも幾分あったのですが、その時の流れに身を任せた、というのが正直な感覚です。 

デフォルト設定

外資系コンサルティングファームへの入社後も、退社した後も、ベンチャーに参画した後も、先輩、上司、同期、お客様、様々なバックグラウンド、多様な業界のすごい皆さんにお会いし、なんとか認められたいと思い、目の前にことに没頭する20代でした。この数年で様々な経験を積み、知識・スキルも多少なりとも身に着けて、今もお付合いのある人たちに出会うことができましたが、私にやってきた最も大きな変化はデフォルト設定が変わったことだと思います。
天才としか言いようのない人、理解不能なくらいの思考能力を持つ人、圧倒的なスピードの人、多くの人を魅了する憧れの人格者にも出会いました。ハイキャリアの人にも、起業家にも、本やテレビの中でしか見たことないような人もいらっしゃいました。すごく高い報酬を得ている方にもお会いしましたし、若くして高給を得ている人も身近にいました。そんな皆さんと過ごす中で、皆さんといることが少しずつ身近になりました。しばらくして起業することになるのですが、起業という選択ができたのは、こうした皆さんと過ごすことで、起業が次第に自然なものと感じられるようになったから、と今は思います。
デフォルト設定というのは、言うまでもなく「何が自分にとって普通なのか」ということですが、環境や経験、そして知識に影響されて形成されます。社会人になるという環境変化は、デフォルト設定が揺れ動かされるタイミングでもあります。もちろん、20代だけではなく、30代でも、40代でも、50代でも、いくつになってもデフォルト設定は変化しますが、最初は新しかった経験や知識が身につき、当たり前になってくると今度は経験や知識がデフォルト設定の変化を阻みます。

設定を変える

デフォルト設定を変える方法は新しい経験、知識との出会いが一番だと思いますが、意図して変化を起こそうとするなら、以下のようなやり方があると思います。

1.高すぎる目標を追う
「すごいこと、すごい人」になるべく近づく。そこで何ができるのか、ということはわかりませんが、近づくことはできます。やっぱり、近づこうとしているからこそ、近くで見る・感じることができて、手を上げれば目が合い、声のかかる機会を得ます。何事もやってみないとわからないです。
 
2.出会いに慣れる
違う世界を体験することで、デフォルト設定に幅ができます。外国で生活する、、、といった、想像しにくいことも、身近にすることができます。旅、書物、人との出会いを通じて、情報をアップデートされれば、設定が変わってきます。そして、新しい自分に出会えます。 
 
3.メンターを持つ
変化を日常に取り入れると不安になる機会も増えます。そんな時に座標軸があると気が楽になります。私の場合、軸となる価値観を思い出させてくれるのは師匠です。仕事の師匠、精神面の師匠がいて、定期的にアドバイスを頂いています。
 

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