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良いものを長く使うということは大切だけど永遠に使えるものはほとんどない

私はなんでも物を大切にすることが大切だと考えています。

頻繁に買い換えるよりも、良いものを長く使うことでエイジングしていい味が出てくるのが好きなのです。

妻は、流行りのファッションなどにもある程度はついて行きたいからと、比較的安価なものを購入してワンシーズンで処分するようなスタイルで過ごしていた時もありました。

今ではある程度は考え方も変化したようですが。

ただ、良いものを長く使うという考え方にも、弊害があるということもわかりました。

清潔を保つのに難しい革製品の手入れをどうするか

私はレザーアイテムを好みます。

長く使用することでエイジングしていくのが楽しいし、さらに愛着がわいて長く使用できるからです。

ブログでもそういった記事を書いていました。

ですが、このコロナ禍の中ではスマホのような触れる頻度が非常に高いものの清潔を保つのに、レザーケースは不向きなんじゃないかと思い始めました。

レザーアイテムは水に弱いです。カビが生えたりしますので。

最近のスマホは防水機能も充実していますが、かといってスマホケースを使わないというのも、スマホやテーブルを傷つけることもあります。

外出先でテーブルや床(落とした時など)に傷を負わせてしまうというのは避けたいところですので、私はケースを使いたいです。

いずれにしてもレザーケースだと頻繁に水洗いするとかできませんから、次にスマートフォンを買い換えるときは清潔が保ちやすいものに変更するつもりです。

もちろんきちんと手入れすれば清潔に長く使えるのかもしれませんが、ちょっとそこまでの手間はかけられません。これは誤算でした。

形あるものはいずれ壊れる

お気に入りのブーツやベルト、大好きなバイク、自動車。洋服や食器など、あらゆる形のあるものはいずれは使えなくなります。

たとえばバイクなども、大切にメンテナンスして修理していても、いずれ修理費用が膨大にかかるようになります。

メーカーが生産終了してから部品を作り続けてくれるのは10年までです。

いずれは部品が入手困難になったりしてきますしね。

ライフスタイルの変化によって買い替えを余儀なくされることもあるでしょうし、長く使いたいと思っていてもお別れの時が来るものです。

つまり、長く大切に使うことはできても、一生使い続けることができるものはそう多くはないということです。

モノを大切に扱う姿勢が子どもや周囲に伝わればそれでいい

いずれ使えなくなるから、壊れるから、別れる時が来るからと、雑に扱うというのは意味が違います。

どんなものでも大切に使う。

そしてそんな姿勢を子どもや妻や周囲の人に伝えたいのです。

もしうまく伝えることができれば、自分もきちんとそうできていたという証明にもなります。

私の先輩にも、古過ぎてOSが対応できずアップデートできないくらい古いiPhoneを使用している人もいます。

こういう姿を見れば、その人への信頼感も高まるような気がしています。

私も大切にしてもらえるのかな、ってね。

形のない”想い”や”考え”のようなものは貫くこともできるけど柔軟に変化することも悪いことではない

時代とともに環境は変化しています。

今回のスマホケースのように、良いと思って選択したレザーのケースが、コロナ禍という環境の変化によって見直す対象となることもあります。

でも、意見が変わることはダメなことではありません。

周囲の環境が変化しているのだから、自分の主張も変化して当然だと思っています。

ちなみに、それでも意思を貫いている人というのも、よく見ると自分の主張を貫き通せるように、うまく解釈など変化させていることもあります。

ともあれ結局は、自分や相手や周囲が穏やかに楽しく過ごせることが大切です。

そのために自分の主張や意思にこだわることは良くても、固執することはあまりよくないと思っています。

良いものを長く使うのが目的ではなく、その結果豊かな人生になることが大切

ブログでも、良いものを長く使うことが良いことだというふうなことを書いていたこともあります。

これはこれで大切なことだと思いますし、間違っているとも思いません。

ただし、なぜ良いものを長く使うことが豊かな生活につながるのかということを考えると、最終的にはその”豊かな生活”を達成するためのひとつの手段であり、考え方に過ぎないということがわかります。

ヨガにはアパリグラハという考え方があります。

不貪(むさぼらない)ということなのですが、欲にまかせて次々に買い漁るのではなく、サントーシャ(満足、知足:足るを知る)という考えに基づいて生活するのが、幸せに近づく考え方の助けになると思います。

愛着のあるものを大切に使い、手放さないといけない時が来たら感謝の気持ちを込めて「ありがとう」を言ってお別れする。

実はこれは妻から教わったことです。

最初は妻の買い物の仕方にちょっと不満もありましたが、妻から大切なことを学びました。

理想の”豊かな生活”を求めて、私ももっと学ぶ必要性がありそうです。

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