【ワインの記録】Blanc etc… 2018, Domaine Didier Dagueneau
概要
生産地:フランス・ロワール地方(ヴァン・ド・フランス)
生産者:Domaine Didier Dagueneau(Webページは見つけられませんでした)
ヴィンテージ:2018年
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
価格:83スイスフラン
開けた日:2023年3月18日
(フランス語の試験が3月18日に終わったので個人的打ち上げ用にとちょっと贅沢したワインを買いました)
外観
落ち着きのある、麦わら色がかったイエロー。粘性は中程度。
香り
すだち、ハッサクのような和柑橘とグレープフルーツの香り。シュールリーをしたワインのような酵母香もかすかに感じられる。
味わい
舌触りはなめらかで、豊かな果実味と共にクリーミーさも感じられる。中盤をミネラル感と酸味が引き締め、余韻にはグレープフルーツの皮のような苦味と共にリンゴの蜜の部分のような果実味が持続する。柑橘系の香り、活き活きした酸味、豊かで柑橘系だけではなくトロピカルな感じさえする果実味、ソーヴィニヨン・ブランという品種の様々な表情が引き出されたワインのように感じます。
アペラシオン認証制度に縛られていてはドメーヌのオリジナリティや信念、哲学を表現する本物のワインを造ることは難しいと感じ、2017年ヴィンテージよりAOPを放棄してヴァン・ド・フランスとしてリリースしているとのこと。粘土シレックス土壌と石灰質土壌の2区画を別々に醸造してアサンブラージュする、ダグノーでは唯一となる土壌が違う畑のブレンドワイン。
裏面のラベルのメッセージ
生産者について
ロワール川の上流、プィィ・フュメ地区サン・アンドレン村でワイン造りを営むディディエ・ダグノー。ディディエ氏はソーヴィニヨン・ブランという個性的な品種を白ワインとして芸術的なレベルへと高めた天才と称賛されたワインメーカーでした。しかし2008年に飛行機事故で早世し、現在は父親の意思を継ぎ息子のベンジャマン氏がワイナリーを運営しています。
ワイナリーではブドウの成熟を重視しヴィンテージごとの個性やテロワールをしっかり表現するワイン造りを追求。土壌と環境を尊重したビオディナミ農法による栽培を取り入れ、畑の区画によっては馬で耕作を行う等、出来る限り機械を使用しない栽培方法を徹底しています。樽の種類も特注のシガールと呼ばれる300ℓの樽とドゥミムイと呼ばれる600ℓの樽を主体に、澱に触れる面積の違いによって味わいにも違いが出るよう工夫され、こだわりのワインが造られます。(参考ホームページ)