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旅の記:2023年11月のツアー⑮徳成寺<日本赤十字発祥の地>(熊本県玉名市)

【旅の記:2023年11月のツアー⑮徳成寺】

徳成寺は慶長2年(1597年)に建立された浄土真宗本願寺派の寺院で山号は誠光山。
明治10年(1877年)の西南戦争において当寺は政府軍の大包帯所(野戦病院)として利用された。
西南戦争中、佐賀の七賢人の一人で元老院議官であった佐野常民は洋行の際に得た赤十字社の知識をもとに「博愛社設立請願書」を政府に提出するが、敵兵をも助けるという行為が理解されず不許可ととなる。しかし、戦地熊本で逆徒征討総督であった有栖川宮熾仁親王に許可を得て、日本赤十字社の前身となる博愛社を設立した。
博愛社の理念に基づき、徳成寺の本堂でも敵味方なく負傷した人々の救護・治療が行われたという。
また本堂は西南戦争で大包帯所に使われた現存する唯一の建物として「日本赤十字社発祥の地」と言われます。

左:官軍病院跡と右:日赤発祥之地の碑
本堂
日本赤十字発祥之地の像

徳成寺の奥にある木葉山山麓には亡くなった兵士を葬った宇蘇浦官軍墓地があります。


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