旅の記：2023年11月のツアー㉛多賀山公園＜東郷墓地・東郷平八郎の像＞（鹿児島県鹿児島市）
【旅の記：2023年11月のツアー㉛多賀山公園】
鹿児島市、そして桜島を一望できる多賀山公園には東郷平八郎の像とお墓（遺髪）があります。東郷さんと言えば「ターン」ですね。
弘化4年（1848年）に鹿児島城下の加治屋町に薩摩藩士の四男として生まれた。文久3年（1862年）14歳で元服、薩英戦争にて初陣を飾る。戊辰戦争では春日丸に乗り、新潟・函館まで転戦している。
明治4年（1871年）から同11年（1878年）までイギリスへ留学。おしゃべりな性格だったが、アジア人ということで馬鹿にされることもあり、おとなしくしていたが、戊辰戦争での宮古湾海戦の話をすると英雄扱いされるようになったという。西郷隆盛の死は帰国途中に知った。
明治27年（1894年）日清戦争では防護巡洋艦「浪速」の艦長を務め、豊島沖海戦、威海衛海戦で活躍。豊島沖海戦では、清国兵約1100名を輸送中であったイギリスの商船「高陞号」を撃沈。一時問題になるが、国際法に準じた処置だったとされ、高く評価されることとなる。日露開戦を目前にして明治36年（1903年）に海軍大臣・山本権兵衛から常備艦隊司令長官に任命された。
明治37年（1904年）2月10日からの日露戦争では旗艦「三笠」に乘り、旅順港攻撃や黄海海戦で作戦全般を指揮。明治38年（1905年）日本の運命を決める日本海海戦において、ロシアバルチック艦隊の意表を突く敵前大回頭、世にいう「東郷ターン」を行い、大勝利に導いた。開戦に際し秋山真之が想起したという「敵艦見ゆとの警報に接し、連合艦隊はただちに出動これを撃滅せんとす。本日天気晴朗なれども波高し」という一報を大本営に打電しました。また艦隊に対して「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」とZ旗を掲げて全軍を鼓舞するところは、しびれますね！
日清戦争での日本の勝利でさえ世界を驚かせたのに、ロシアのバルチック艦隊が敗北したことは、さらにセンセーショナルなニュースであったことでしょう。戦後は国内だけでなく、海外でも賞賛され、その名は知れ渡ることとなった。第二次世界大戦で対日海軍作戦を指揮したチェスター・ミニッツが東郷に私淑していて、三笠の修復にも尽力した。数々の勲章を授与された東郷は大正2年（1913年）には元帥府に列せられ、同年に「タイム」誌のカバーを飾った。
晩年は盆栽や碁を嗜み、質素倹約を旨として暮らした。昭和9年（1934年）喉頭癌や気管支炎などを患い5月30日、満86歳で死去。6月5日に執り行われた国葬には各国海軍が儀礼艦を送り、日本艦隊と共に横浜港で半旗を掲げ、弔砲を発射した。
死後、東京都渋谷区と福岡県宗像郡に東郷神社が建立されたが、生前に乃木神社が建立された際に、自分の神社も建てられる計画をしり、「やめてほしい」と強く懇願したそうです。墓所も母の眠る青山墓地を望んだが、多磨霊園に埋葬され、これにより多磨霊園に墓を作る人が増え、山本五十六らの墓所もある。また東京都府中市の東郷別荘跡には、熱心な日蓮宗信者だったこともあり、昭和15年（1940年）日蓮宗寺院聖将山東郷寺が建立された。
体は強いほうではなかったようですが、若いころはよく遊び、料亭に何日もい続けることもあったとか。小柄だったそうですが、えらいイケメンで、芸者さんにもモテたそうです。
日本海海戦でもし敗れていたら、、と思うと、日本を救った英雄であることは間違いなし！