旅の記:2023年7月のツアー㉖藤島神社<新田義貞>(福井県福井市)
【旅の記:2023年7月のツアー㉖藤島神社】
こちらも足羽山に鎮座する神社・藤島神社は新田義貞を主祭神とし、義貞の息子たち、弟の脇屋義助をお祀りする神社です。
新田義貞と言えば上野国の御家人で、実質鎌倉に攻め入って鎌倉幕府を倒した人物ですが、紆余曲折あって、最後はここ越前国でその生涯を閉じたのでした。
延元3年(1338年)灯明寺畷の合戦で戦死するのですが、明暦年間(1655~57年)にその地から義貞の兜(伝)が発見され、萬治3年(1660年)福井藩主松平光通が石碑を建立、新田塚と呼ばれるようになる(当社から北へ約3㎞)。
明治3年(1870年)福井知藩事松平茂昭が新田塚に祠を建てたことで明治9年(1876年)に「藤島神社」と名付けられて神社として創建され、明治34年、2度目の遷座で現在の地へ移った。
伝・新田義貞所用の兜は神社へ奉納され、所蔵品となっていますが、その形状・特色から室町時代末期のものとするのが妥当とされるそうです。。それでも国の重要文化財に指定されています!
戦功を上げながらも、同じ源氏の系譜でありながら家格が上回る足利尊氏の後塵を拝し、頼りにした、頼りにされていると思っていた後醍醐天皇にも裏切られ、越前で悲しくも散った義貞。部下思いの義に厚い武将だったそうです。享年38。
神主さんがお出かけ中ということで、御朱印はまたの機会に。