スーパーで知った感動の与え方
昨日の夜のこと、今家に泊めて頂いている方と洗剤を買いにセーフウェイ(スーパーマーケット)に行き、ついでに明日の朝ご飯も買っておこうとパンを探しに行った。
アメリカのスーパーはとても大きいので、パンだけでもとんでもない数の種類がある。
僕はクロワッサンがたくさん入ったものを買おうとしたが一つ問題があった。
「これは、シュガー味なのか、バター味なのか」
$6もするそのパンを買う事は大きな決断だったため、二人でずっと迷っていた。味見さえできれば、こんなに考えなくて済むのに、、
思い切って店員さんに尋ねてみた。
僕「これ味見できますか?」
店員「んん、ごめんなさい、難しいかも」
僕「実は味が知りたくて、シュガーかバターか」
店員「んん、わからないけど、、」
それもそのはず、スーパーで袋綴じされた商品を持ってきて味見さしてくれという人は見たことがない。なぜかアメリカだとできると思い込んでいた。
しかし店員さんが続いて話してきた。
店員「ちょっと待ってね、確認してくる!」
その後2分ほどで店員さんが戻ってきた。彼女は売り場にあった商品をあさりだし、ひとつの商品を取ると袋を開けて僕たちに1つずつ渡してきた。
店員「いいよ、これあげる!食べてみて!」
えええぇ!!!くれたぁぁー!!!
全く理解できなかった。アメリカは融通が利く国だと認識していたが、ここまでとは思ってもいなかった。
そして、それはバター味だったが美味しかったので買った。もしかしたら彼女のフリーミアム戦略にまんまとハマったのかもしれない。(笑)
そういえば、以前にイーロンマスク(TeslaのCEO)がこんなことを言っていた。
Happiness(幸せ)=Reality(現実) ー Expectation(期待)
これはセオドアルーズベルトの言葉で、期待しすぎると現実を見たときに幸福度が低くなるというもの。
しかし逆を返せば、期待値を大幅に現実が越えた時、大きな幸福感を得ることが出来るということ。
きっと僕たちはこの大きな感動(幸せ)に$6という大金を払ったのだと思う。