人の振り見て我が振り直せ
シリコンバレーに来てから2カ月が経った。既にこれまで3度の引っ越しをし、今週末に4度目の引っ越しをする。
特にここ2週間ほどは、たくさんの人に声をかけて心配や迷惑をかけた。
次の住む場所のことで頭がいっぱいになり、イベントにもあまり参加できず学校でもずっと家のことを考えていた。
そんなある日のこと。いつものように電車に乗っていると、一人の女性が大声で「誰でもいいから1ドルくれ!電車を降りる前に1ドル置いて行ってくれ!」と叫んでいた。
アメリカにはホームレスや精神異常者がたくさんいて、特にサンフランシスコは類を見ないほど多くいるため誰も気にしないし、もちろんお金を渡す人もいない。
サンフランシスコって本当に治安悪いなぁと思っていたが、ふと考えてみると自分もその女性と同じことをしていると気がついた。
自分で望んでその道を選んだにも関わらず、圧倒的にリソースが不足しているので助けてくれ!という提案をしていたのだ。
ここはお金を払って教育が受けられる学校じゃない。価値と価値の交換で成り立っている資本主義社会で僕は錬金術をしようとしていた。
さらについ先日、ある方の紹介でこちらで働く日本人の方(Aさん)に会って話してきた。
すると、、
Aさん「じゃあ、もし俺が今投資するって言ったらいくら必要で何に使う?」
僕「事業自体に必要な資金は現段階はなく、生活のために100万円あればやっていけます!」
その後のAさんの返事が的確に痛いところを刺した。
Aさん「ライスワークの日本を変えたいって言っている人ですら、生活が厳しくなると生活費が必要ですってなるんだよ。生活費のことを考える前にその経費をどう使ったら利益が出せるかを考えないといけない。」
頭ではわかっていたはずだった。消費者的考え方になっては何も生まれないことを。自分が追い込まれすぎて目先のことで頭がいっぱいだった。
しかしAさんのお陰で自分の現状を客観視でき、やるべきことが見えた。
これまで貧乏な学生というポジションでギリギリ渡ってきたが、それは社会全体で見たときにマイナスしか生んでいなかった。
ここに来たのは自分の責任であって、あと4カ月間という限られた時間で一つでも多くのプラスになることを取り組んでいくと再び決心した!
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![Sean Kuraoka](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7873177/profile_8a64fd7f07bc5a259daae983f4878080.jpg?width=600&crop=1:1,smart)