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ネオ解体新書
街中を歩いているとき、電車に乗っているとき、周囲に目を向けるとだいたいは同じ光景が目に入る。
そこにいるのはスマホに夢中な人、イヤホンで音楽を聴く人といった電子機器と一体化した人たちだ。
今思うとこれらがなかった時代は逆に人は何をしていたのだろう?と思う。
僕はガラケー時代に信号待ちの可処分時間で当時の自分が何をしていたのか全く思い出せない。
しかしその時になんのストレスもなく信号を待っていたのは確かだ。
人間の中の意識やストレスの感じ方はテクノロジーの発展により変化してきた。今日はそこに対して僕が想うことを書く。
これは現代を揶揄しているのではなく「たぶん今ってこんな感じだよね、何かいい方法ないかな?」というだけなので気軽に読んでほしい。
SNS界隈でよく言われることだが、現代人は刺激に麻痺している。
よく言われるのは「SNSを作るスタートアップはどれだけユーザーの意識を消費できるかを考えている」ということ。
いいねやコメントで承認欲求を満たすことでドーパミンが分泌され、それに依存してアクティブユーザー数が増えるということを考えている。
そういった刺激を現代人は日々受けすぎていて、昔よりも過度な刺激を求めるようになった。
人間は何でも慣れてしまう生き物なので、おいしい物を食べ続けても、そのうち慣れてしまって最初程おいしいと思わなくなる。
ジェットコースターやホラー映画、いいね数など、刺激とはそういうもので「もっとないと刺激が足りない」「満足できない」となっていく。
なので僕は一概にテクノロジーの発展がいいものだとも思っていない。
そしてこれが問題なのは人間にとってあらゆる可処分がストレスになっていっているということだ。心が忙しくなっているともいえる。
例えば行動心理学の話で以下のことが実験結果として出た。
AさんBさんがある地点に歩いて向かう時に、Aさんは直線距離で目的地に予定時刻よりも早く到着した。Bさんは迂回ルートで目的地に予定時間通りに到着した。Bさんの方が歩いた距離や時間は長いが予定時刻の時の幸福度は高かった。
この実験で示した結論は、待つ(何もしない)ことが最大のストレスだということだ。
刺激がないと、何かしていないとストレスを感じる。
口が物足りないとなって、たばこを吸ったりコーヒーを飲んだり、居酒屋ではビールを飲む。よりによってこういうポジションにくるのは苦み(刺激)が強いものだ。
通勤時にはイヤホンで音楽を聴きながら電車に乗るが、おそらく今日の朝に電車の中で聴いた音楽を明確に覚えている人は少ないと思う。僕たちは刺激として音楽を日々聞き流している。音量を上げたり、違う音楽を聴き始めるのは新たな刺激を求めているからだろう。
電車の中、駅のホームでは殆どの人がスマホをのぞき込んでいる。目に何かしらの情報(刺激)を与えないとストレスが溜まるからだ。
Twitterを開いて一通り見て、閉じてまた2分後にはTwitterを開いている。そんな経験はないだろうか?Twitterのなかが常に気になるという人もいると思うが、何かしている状態を作りたいというニーズも高いと思う。
今では人はスマホを手放せなくなった。スマホがないと何もできないという恐怖心もあるが、スマホがなくて困るのは極端にすることがなくなる。
今のところまだ嗅覚と触覚はまだ大丈夫だと思うが、そのうちそういったテクノロジーが生まれるかもしれない。
付けていないと落ち着かないブレスレットとか、常に匂っていないと落ち着かない香水など、、(自分でもよくわからないが)
何が言いたかったというと、満足できることが一番幸せということだ。僕の今の座右の銘は質素倹約。
貧困な人とは、どれだけあっても満足できない人だ!と言うように
今、当たり前だと思っているものに満足できることが幸せになる方法だ。
とはいえ、僕はコーヒーやビールが大好きで結構飲む。(笑)
この話って頭では理解できていても難しと思うのが現在の僕の結論だ... fin
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