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ルックバックをウォッチしてきた

2024.07.12

仕事終わりにルックバックを観てきた。

58分と短く手軽に見れるような感じがしたのと話題になっていたので、錦糸町オリナスのTOHOシネマズにて。

これはつばめ風ハンブルグステーキ つばめグリル 錦糸町テルミナ2店

ハンバーグが美味しかった。やっぱりハンバーグの中で一番美味しい。
牛と豚の合い挽き肉でとてもバランスの取れた肉肉しさ〜

さて、数年前にジャンプ+で読み切りが掲載されたチェンソーマンの藤本たつき先生の「ルックバック」が映画化された。当時は京アニ放火事件から2年後の2021年で明らかにそれを意識したストーリーだった。

後ろ姿で創作を語る

なぜ漫画を描くのか、そのワケを自認するまでの物語だなと思った。学年新聞の4コマ漫画の空白の用紙を窓に貼り付けて脳に刻み込んで毎日描き続ける。私の漫画を好きでいてくれた人のために描き続ける。って感じ。藤野はずっと誰かに認めてもらい続けるために漫画を描き続けている。

全編通して印象的な机に向かう後ろ姿は、時間を表現している。

映像に起こす意味

この映画の演出はかなり原作に依存している、カットの繋ぎ方、描写、画面レイアウト、元の漫画がかなり映像的なストーリーテリングをしている。音楽や声、漫画では描かれていなかった行間の描写を動きと共に感動を増幅している。

色や光でもそれを明確に演出している、例えば東京に初めて遊びにいく時に本屋さんに立ち寄って京本が背景美術の本を手に取る。一方、藤野は画面上から左にはける。京本にはここで初めて進路に迷いが生じる、迷いのない藤野には日光があてられ京本は日陰の中にいる。この演出は漫画にはなかった。また、東京の街を探索している時も藤野の視点では画面全体がピンク色に(=おそらく京本に友情以上のものを感じている)、京本視点では画面全体が黄色に統一されたカラーグレーディングになっていた。

漫画では表現できなかった部分を映像ではしっかり増幅されて表現されているなと思った。

上映時間の58分も余計な描写を入れることなく作品に最も適した尺ということが実感できた。

名作である。


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