サイを振ると正解かどうか、その片鱗(へんりん)が見える
自分がどんな仕事に就くかというようなことだけでなく、仕事を辞めるのか、転職するのかなど、人生においては多くの選択を迫られます。
そうしたとき、何が正解かわからないということは数多くあります。はじめに正解かどうかが見えるといいのですがなかなか、そうはいかないですよね。でも、その選択が正解かどうか、ある程度の試し方はあります。それはサイ(サイコロ)を振ることです。それについてお伝えします。
本文に入る前に簡単に自己紹介をします。私は、塾を起業して10年になり、理系の大学でもキャリアデザインの講師を行って7年目になります。その前は、放送機器メーカーやIT企業にて足掛け10年、エンジニアとして働いていました。
世の中の大半のことは自分が何かをしないと進みません。子供の時は親が考えて、いろいろ試してくれました。そして、学校というシステムの中で生きていくと、判断することは多いですがそれでも、ある程度の方向性は決まっていたものです。
社会に出てしばらくすると、本当に自分の選択が(本当は)自由であることに気づきます。
それで、本当に自分が目指す道に進める場合はいいです。
ただ、そうはいかない場合も多いです。
今の仕事を辞めて転職するのがいいのかどうか、なども正直わからないのです。今の職場よりも悪くなるかもしれないし、よくなるかもしれない。そういう判断に迫られることがあります。
そういったときには、まず、「サイ(サイコロ)を振る」つまり、具体的に転職活動をしてみるのです。その結果、本当に良さそうなところが見つかるかもしれません。そして、本当に進みたいと思ったときに進めばいいのです。
ただ、それすらしないで、ぐずぐず考えていると何も進みません。まずは、「サイを振ってみる」これはおすすめの方法です。
その結果、進むときには、すごろくのように前に進んでいきます。進まない時には、進みません。その進まない理由を見つけないと進まないのです。その進まない理由が、時期なのかもしれませんし、何か自分が望んでいないのかもしれません。
多くの物事は自分の判断だけでは進みません。結婚にしても就活にしても相手があるものです。自分が「あなたのことが好きです」といったところで、結婚できるか、就職できるかについては、相手の判断があります。
この相手の判断というのは、一見、相手次第だからどうしようもないように見えますが、結局、その相手に対してはご縁があるかどうかです。
自分ばかりが相手に想いを寄せたところで物事は進まないのです。
「サイ」を振っても物事が進まない時には、なぜ進まないのか一つずつ理由を考えてみるようにします。
進みたいと思うのに進まない時には、時期ではないか、自分が準備ができていないかなど、結局は相手の理由に見えて、自分側に理由があります。
そのことに気づかないと物事を進めることはできません。
しかし、時間だけは過ぎていきます。
寿命という時間は確実に迫ってきます。
その中で焦っても仕方がありません。
自分の進みたい方向に進めない時には、一度自分を振り返ってみることです。何かやり残していることがあります。それを片付けないと進みません。
そういう何かに気づくことについては、案外身近にあります。遠いところに答えがあることはありません。今やっていることをやめて、新しいことを始めようとしたとき、自分が意識的に見ていないことがあります。
結婚でも離婚でも、転職でも就職でもいいのですが、本当は自分が知っている何かに気づいて、片付けることです。
それをしない限り、時間だけが過ぎていきます。