向いている仕事のヒントは小、中の学生時代にある→社会性と技能科目が参考になる
自分がどんな仕事に向いているかは、とても難しいテーマで学生のうちには正解かどうかはわからないでしょう。ただ、ヒントは小学生、中学生の学生時代の中にあります。そのヒントの見つけ方についてお伝えします。
本文に入る前に簡単に自己紹介をします。私は、塾を起業して10年になり、理系の大学でもキャリアデザインの講師を行って7年目になります。その前は、放送機器メーカーやIT企業にて足掛け10年、エンジニアとして働いていました。
学校内の勉強においては、見学が主体ですので仕事の体験はしていません。職場体験というものもありますが、基本的に「見学」です。
でも、学生時代の中から見つかる仕事を見つけるためのヒントはあります。一つは部活や行事、もう一つは技術家庭科や図工や美術、情報系などの授業です。
はじめに、部活や行事から見える仕事の方向性についてお答えします。
学校内で学べる一番大きいことは「社会性」です。これは、どれだけオンライン授業が発展しても学ぶことができません。たくさんの同い年の人が一箇所に集まる体験など、社会に出てからはまずありません。
そういった一見、上下関係がないと見える中での実際はある上下関係。この中で、どうやって生き抜いていくかを学びます。
部活や行事は、その中で、自分がどういう立ち位置にいるのが一番しっくりくるのか、ということです。
周りをひっぱっていくリーダータイプ、リーダーを支える補佐タイプ、全体を盛り上げるタイプ、困っている人を見つけて助けるタイプ、基本的に人と関わらないようにするタイプ、いろいろなタイプがいます。
このタイプの本質は、大人になってもあまり変わりません。
ただ、大人になってから、自分がこうなりたいという形があったときに、その形に自分を変えるということはありますが、本質はかわりません。そういうところから、自分がいろいろな人と話す営業に向いているのか、それともコツコツと人とあまり接しないで何かに集中して進める方が向いているのかなどがわかります。
仕事がわかるもう一つのケース、つまり授業ですね。授業といっても技術家庭科や、美術や図工、情報系の授業は割と仕事に直結しているものもあります。
絵を描くのが大嫌いな人がイラストレーターになることはないですし、技術が嫌いな人が大工になることもあまりないでしょう。
定規を使うのが好きだった子は、エンジニアに向いているかもしれません。
科目によっては、直接の仕事にある程度近いものもあります。そこから方向性を見つけるというのも一つの方法です。
「スズメ100まで踊り忘れず」といいますが、幼い時の癖や傾向は案外、大人になっても変わらないものです。