例え強運だと思っても、運任せにするな
自分が強運だと思っていること自体はいいでしょう。
ただ、運任せにして、雑に進もうとすると足元をすくわれることがあります。
かつて松下幸之助さんもそういったことを言われていました。
「人生で思わぬケガをしたくなければ、そして世の中でつまずきたくなければ、このめくらさんの歩み方を見習うがいい。『一寸先は闇の世の中』といいながら、おたがいにずいぶん乱暴な歩み方をしているのではなかろうか。」(出典 道をひらく P.17 松下幸之助 著)
運任せにできるのは、やれるすべてをやってからです。
自分は運がいいから、考えずに何をやっても道が開くのだ、という生き方はいっときはうまくいくことがあっても、しばらくすると転んでしまいます。
20代の時には、向こう見ずになって進んで痛い目にあいながら覚えていくことも多いでしょう。30代の時には少し世の中がわかってきて自信もつくことがあるかもしれません。そして40代、50代と歳を重ねてくると、本当に謙虚にならないと、大けがをします。
世の中を知れば知るほど、自分がいかに知らないかということを考えて進まなければなりません。
運がいいということと、何も考えずに進んでいいとはイコールではありません。運任せにするのは、慎重に慎重に考えて考えて、行動してからです。
そうすると、逆に運が活きてきます。
運は、用意周到な人が活かすことができるものです。
運自体は誰にも回ってきますが、それをつかむことができるかどうかは、準備ができている人に回ってくるとはよくいいますね。