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子供を脅して勉強をさせていることに気づかない親たち
普段、学習塾を経営する中で本当に多いのが、子供を脅して勉強をさせる親たちです。
例えばこういうことです。
「いつまでゲームをしているの!ゲームとりあげるよ!」
「今度、テストで平均80点とれなかったら、スマホ取り上げるよ!」
本当は、もっと小さい時から、多くの親がやっています。
「早く来なさい!もう、置いていくよ!」
子供にとって、親は唯一の頼れる存在であることが多いです。
その親から、なんらかのものをとりあげる、面倒を見ないと言われたら言うことを聞かざる得ないのです。
そして、力の強い側が、弱い側を脅して人を動かすことが一番楽ですし。
人を脅すことは、法律でも禁止されているはずです。
それでも恐喝や恫喝を当たり前にする親たちは普通にいます。
それができてしまうのは、「あなたのため」だとかいう、親の傲慢さがあるからです。親が、子供を脅して勉強させたところで、それは、「親の望む未来」を歩ませるためです。親と子供がどうして同じ未来を望むと思うのでしょうか。
親の考える幸せと、子供の考える幸せは違うことがほとんどです。
それなのに、親が子供に自分と同じ価値観を押し付ける。
本当にここは、法治国家なのかと。
放置国家の間違いかと。
親が子供にしてあげられる、最大のことは愛情をそそぐことですが、それと、情報を渡すこと、信用することです。
情報を渡すこととは、子供がわからずに失敗してしまうことがあるだろうから、「こういうことがあるよ」という身を守るための術を伝えたりすることです。
もちろん、失敗をしないとわからないことは多いです。
知っていても失敗することはたくさんありますね。
勉強に話を戻すと、入試問題を見ていても、実にくだらない問題が多いです。
たくさんの二度と使わない知識の塊と、スピードと正確さを必要とする人間コンピューターを目指す問題。
小学校の大切なことを学べる時期に中学受験という不思議な課金イベントに向けてむらがる親たち。
勉強が大好きな子だけがやればいいんです。
勉強が好きでもない子にやらせるのは、時間とお金と、何よりその子の大切な人生の時間の無駄です。
生きる力は「暗記力」や「計算力」じゃないよって。
人の気持ちを思いやる気持ちとか、自分の強みや弱みを知ることだったり、継続することの大切さだったり。
自分さえよければいいという、人の気持ちがわからない高学歴な人たちが、国を動かそうとするから、思いやりの足りない政府や役所、学校ができあがるわけです。
少なくとも、自分の子供や、私と関わる親や子供には伝えていくことです。