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【WWDC24レポート】Apple Vision Proの仕事での活用イメージ

こんにちは、Techチームマネージャーの早川です!
「Apple Vision Pro」と、次期visionOS 2プレビューの注目ポイントの紹介後編です。
6月に米Apple社で開催された開発者向けイベント「WWDC24」で行われたさまざまな発表から、visionOS 2で追加されたエンタープライズ向け機能と、具体的な利用例についてご紹介します。

Apple Vision Proのエンタープライズ機能

通常、Apple Vision Proのメインカメラは、プライバシー保護のためにサードパーティー製アプリからのアクセスが制限されています。しかし、visionOS 2では、Appleの審査を通過すれば、エンタープライズ向けに提供されるアプリはメインカメラへのアクセスが可能となります。
これにより、例えば企業の研修など後進育成のための学習教材として活用することが考えられます。具体的には、熟練作業員が作業中に見ている視界をApple Vision Proで録画し、記録を解析して新人のための動画マニュアルとして利用することができるでしょう。また、教材動画を空間内に表示し確認しながら作業することで、新人は学びながら作業を実践でき、カメラから手指の細かい動きも認識できるため、より詳細なテクニックも吸収しやすくなります。
さらに、さまざまなサービスで遠隔サポートの活用が考えられます。Apple Vision Proを通してサポートを必要としている現場の映像をリアルタイムでサポート担当に共有することで、これまでよりも的確で迅速な支援が受けられるようになります。
そのほかにも、小売店で行う棚卸しや箱詰め作業の効率の向上が期待できます。例えば、カメラでQRコードやバーコードを読み取り、関連する製品情報を空間に表示・確認しながら作業を進めることで、両手で作業をしていてもデータのチェックや確認を目線だけで進められます。

Appleのプラットフォームとの連携と既存のアプリケーションの活用

Apple Vision Proで撮影した映像データは、iCloudを通じてiPhoneやiPad、Macとシームレスに同期されます。これにより、作業中や作業後も必要な情報に迅速にアクセスできるため、他のチームメンバーとの情報共有もスムーズになります。また、Apple Vision Proでのプッシュ通知機能の活用で、重要な情報をチーム全員と瞬時に共有できます。
また、Apple Vision Pro向けのアプリケーションの開発は、SwiftやSwiftUIでの開発が可能です。そのため、すでにiPhoneやiPad向けに開発されている業務用アプリケーションは、比較的スムーズにApple Vision Proへ対応できます。特に、visionOS 2のエンタープライズAPIを活用することで、カメラ映像を利用するアプリケーションはApple Vision Pro上でもそのまま利用できます。ほかにも、空間コンピューティングに最適なUI/UXを取り入れることで、より効果的な業務用アプリケーションの開発が進められるでしょう。

アツラエ テックメンバー倉持

今後への期待とアツラエの取り組み

Apple Vision Proは、visionOS 2の登場により、エンタープライズ向けデバイスとしての可能性がさらに広がりました。Appleが提供するその他の素晴らしい機能については、今後の公式発表でご確認ください。
私たちアツラエでは、Apple Vision Proを日本国内発売日に購入し、日々のデスクワークや休憩時間に活用しています。また、法人企業様向けにApple Vision Proの活用を支援するワークショップサービスも提供しています。Apple Vision Proに興味があり、どのように業務に取り入れられるか検討したい方は、ぜひご相談ください!

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