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事業立ち上げ失敗談①〜黒胡麻アイス通販事業〜

自分の頭で考えて事業を立ち上げたいと思い、会社を退職した。ただ、現実はそう簡単ではなく失敗ばかりです。
事業立ち上げ失敗談として、自分の頭の中で整理したことを皆さんに共有します。

なぜ、黒胡麻アイス通販事業を始めたのか?

単純に、黒胡麻アイスが好きだったからです。
僕は当時は夕飯にアイスを食べる人間で毎日のようにスーパーで買ったり、コンビニで新しいアイスが発売されてはすぐに買って食べてました。
売られているアイスはほぼ全部食べた自信があります。
その中で黒胡麻アイスがとても好きで焼肉屋のメニューに載っていると必ず食べてました。

黒胡麻アイスがスーパーやコンビニには売られてなく、焼肉屋にしか売られていないなぁと思い、日常的に黒胡麻アイスが売られていたらいいなと思い、「じゃあ、自分で作るか!」と思い立ち、自分で黒胡麻アイスを作り、販売する事を決めました。

まずはアイスを作ってみよう!

商品がないと売ることができないと思ったので、まずはアイスをどうやって作ろうかなと考えました。
色々調べてみると、アイスの工場に依頼して作ってもらうOEMというやり方があるとわかりました。
何社かに連絡し、最少ロット数や料金を聞いたり、実際に味見して1番味が美味しくて値段が安いなと思った会社さんにお願いする事に決めました。
その会社からはアイスは作れるが黒胡麻の材料は持ってきて欲しいと言われたので早速調達に動きました。

黒胡麻探すため、畑の収穫を手伝いに行った。

僕は絶対に美味しい黒胡麻アイスを作りたい!と考えていたので、黒胡麻の材料はこだわりたいと思ってました。また、農家さんの気持ちや収穫の様子などにも興味が湧き、根本から胡麻の事を知りたいと思い、色々行動しました。

•胡麻の卸業者に訪問し、様々な胡麻を味見
•胡麻を焙煎している工場見学に参加
•胡麻農家さんの収穫作業を体験に参加

実際の胡麻の畑の様子

色々話を聞いたり、体験した結果、多くの事を学べました。

•国産の胡麻は0.1%で99.9%は輸入であること
•胡麻の茎がとても固く、収穫作業が大変な事
•胡麻はとても栄養価が高いこと
•農家さんは愛情持って、胡麻を育てていること

こういった経験からさらに黒胡麻アイスを完成させるぞ!と気合がはいりました。
結果として、畑を運営していた会社さんから黒胡麻を卸してもらう事になりました。

どこで保管して、発送するのか

黒胡麻アイスを作る事は決まったのですが、どこにアイスを保管して、発送するのか決めなくてはなりませんでした。

最初は固定費を削減するために家の冷凍庫に保管して、注文が入ったら自分に梱包して発送しようと考えておりました。
初期費用として、業務用の冷凍庫を買わないと行けないですが、7-8万円で購入できるので、全然アリだと思いました。
そこでまた、一点問題が起きます。
家の近くの配達会社がとても冷凍発送の基準が厳しく、冷凍食品を発送するためには二重に箱にいれ、かつドライアイスを入れないと受け取る事ができないと言われました。
配送会社の管轄によって梱包の基準が違う事がわかり、家から発送するためにはドライアイスを都度購入する必要があり、かなりの赤字が出る事がわかりました。

そこで、冷凍食品を保管してくれて、梱包から発送までしてくれる会社さんにお願いしようと思いました。
値段は月額費用と梱包の料金などで思ったより安かったので、お願いする事にしました。

さらに費用がかかり、ピンチ

さらに費用が発生する事があり、アイスを入れるカップや蓋や梱包するダンボールです。
完全にカップや蓋のことを忘れており、とても自分の計画性のなさにいつも反省してます。
やるしかなかったので、出来るだけ安いカップやダンボールなどを集めるために様々な会社に交渉して、調達することが決まりました。

「撤退」とい苦渋の決断をした

黒胡麻、アイス工場、保管場所、パッケージなど必要なものは全て揃ったのですが「撤退」という決断を下しました。

理由は、
費用がかかりすぎて利益が取れない事が分かったからです。

黒胡麻アイス4個セットで2000円(送料別)の料金で売る予定だったのですが、どう考えても黒字にはならない事が改めて計算してみると判明しました。

費用がかかるものは以下に記載しておりますが、かなり多いです。
•アイス工場への外注
•黒胡麻
•アイスカップと蓋と封するシール
•成分表示シール
•まとめて入れる箱
•上蓋に貼るアイスのデザインのシール
•アイス保管料
•梱包代
など

反省を次に活かす

結果として、撤退しましたがとてもいい経験になりましたし、自分の力不足を痛感させられました。自分で事業を立ち上げて利益を出す事はとても難しいと感じました。
色々な人と出会い、応援して頂き、期待に応えたかったのですが応える事ができませんでした。

また、次のチャレンジに向かいます!
この記事が皆さんのためになればいいなと思っております。

是非、感想やご意見など頂けると幸いです!!

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