ほのぼのミャンマー旅行記④‐総括‐
ずいぶん間が空いてしまい失礼しましたが、今回で最終回です。
3月に旅したミャンマーで体験した出来事をつれづれな感じで書いていきます。
今回は総括編です。最後ということで、前回に引き続き、現地で働く日本の人たちのことについて書きたいと思います。
いまミャンマーには現地の日本法人で働く人や事業を起こしている人、日本語を教えている人など様々な人たちが暮らしています。
話を聞いてみると、みんなミャンマーの暑さや蚊の多さ、断水や停電などに困りながらも楽しくやっているとのこと。
ミャンマーには日本に当たり前のように存在するものが基本的にないので、自分で試行錯誤しながら日々を暮らしていかなくてはいけません。
外出先で出される水はどこの水を使っているかわからないため不安、信号は停電がよく起こる影響で信用できない、水が断水するから自前で貯水の工夫をしなくてはいけない、蚊があまりにも多いからデング熱にかかることもしばしば、そして治療のために行った病院で怪しい薬を売りつけられるなど、とにかく日本では起こらないことが当たり前のように起こるそうです。
働いている人たちの意識も当然違っていて、みんな自分のことが最優先。お客よりも自分の都合を優先する姿がしばしば見られます。タクシーなんかはその典型かもですね。
まあ、それでもみんなうまくやっていけるのは、治安が良いからなのかなと思います。自分の感覚では、他国に比べて泥棒の数が少ない気がしました。根強い仏教の教えからか、犯罪に手を染める人がかなり抑制されている感じです。
日本人だからといってたかられるみたいなこともない感じでしたし、基本的にみんなマイペースで日々を生きている気がします。そんな空気だからこそ、日本人が現地で暮らしても、自分が居ていい余白みたいなものを感じられるのではないでしょうか。古いものと新しいものが雑多に入り混じるカオスだからこそ、何物も拒まない懐の広さを感じる。ミャンマーはそんなところでした。
最後に、「魔王」というバーのママさんが言っていた言葉がとても印象的だったことをここに書いておきます。
「自分が持ったオールは、ここでは決して手放してはいけない」
労働関係のルールが緩いところもあるので、他人に自分のことを安易にゆだねてはいけないということなのでしょう。
まさにある種「自立」することを自然と求められる場所なのかもしれません。
ここで暮らす人たちは、「ない」生活のなかから一生懸命「ある」ものを見つけ出し、やりくりし、日々を過ごすたくましい開拓者でした。
日本で恵まれた生活をしていることを改めて痛感し、ここにいる人たちから生きるための勇気をもらえた気がします。
お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。
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