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【MEMO.15】他人のせいにしない

社会人として一人前になるために必要なことで、

とても重要な考え方があります。

それは、タイトルにも書いた通り、

「他人のせいにしない」ということです。


どういうことかというと、

何か仕事をしているときに失敗した際、

その失敗をすべて自分が犯したミスととらえて

改善策を考えるということです。


ぼくは以前、自分のミスをミスとして

素直に受け止めきれずにいました。

自分以外の人のミスが原因で自分もミスをした際、

「あの人がミスしなければ自分もミスをせずに済んだのに」と

恨めしく思ったり、不運が重なって

自分が場違いなことをしてしまったときも、

「運が悪かったな」と捉えて気にしないようにしていました。


物事をポジティブに考えることは

悪いことではないですし、

状況に応じては求められるスキルなのですが、

度が過ぎると良い方向には導いてくれないのでやっかいです。


こういうときにぼくがすべきだったのは、

他人を恨めしく思うことでも楽観的にとらえることでもなく、

「本当は自分はどうすべきだったのか」ということにつきるのです。


たとえ他人が犯していたミスが巡り巡って

自分のところに来たとしても、

自分の対応を間違えなければ問題にはならなかったのですし、

場違いな行動をしてしまった際も、

自分はどう振舞えばよかったのかを考えて反省すれば

再発は防げるのです。


人は弱い生き物ですし、自分もそうですから

なんとなく分かるのですが、どうしても

自分だけの責任ではないという思いが先行して、

起きた事象をちゃんと受け止めずに

流してしまうことが多くあります。


ただ、それはその場で思考を停止してしまう行為ですし、

なにより自分が成長するために、

できることを増やしていくためにはやってはならない行為なのです。


以前、とあるサロンに入っていた時、

そこにいらしていたゲストの方が言っていたのですが、

「他責にしないですべてを自責にすれば、

自分が成長できるから最強である」なのだそうです。


その言葉を聞いたとき、本当にその通りだなと思いました。

事象というのは、ある程度は起こるべくして起きていると

ぼくは考えています。ちょっとスピリチュアルな感じもしますが、

事実、自分の身に起こってきたことは、

多くが今の自分を形作る要因となっています。

それは良いこともそうですし、悪いこともそうです。


もし今自分がミスをして、

責任を負わなければならない状況になったのなら、

次それを繰り返さないようにするには

どうしたらよいかを考えたほうが、

自分の経験値として蓄えることができるのではないでしょうか。


ゲームのRPG風に例えるならば、

魔物が現れた際、たとえダメージを負ったとしても、

倒せば経験値が手に入ってレベルアップすることができます。

逆に、魔物から逃げ出せばダメージは追わないで済むものの、

レベルは上がらず経験値もたまりません。

果たして本当にその状態で、遠くの村や町に

行くことができるのでしょうか。

魔王を倒すことができるのでしょうか。


もし自分が社会人として成長したい、

レベルアップしたいと考えているのならば、

いかに自分の身に起きたことを受け止め、

戦い、経験値に変えていくかが大事になるでしょう。


社会人としての生活を、仕事そのものを

楽しむためにもレベルアップは大事です。

痛みなくして得るものなし」ということわざがあるように、

成長のための痛みを、あえて引き受けられる人間になるよう

努力したいですね。

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