ひとり親でも幸せ
妻が亡くなってから早8年半が経った。
亡くなった時は、長女は中学3年、次女は小学5年。娘たちの子育てと先立たれた虚しさで、一日一日を生きていくのに精一杯だった。
日々の苦しさに、グリーフケアカウンセリングを受けたり、死別した人の会に入ったりと、さまざまな活動にも取り組んでいた。
また、早く子育てを終え、再婚もしたいと婚活をしていた時期もあった。
8年半も経ち、娘たちが大人になると、ひとり親であることが気楽になり、仕事、趣味、娘たちとの生活で十分だなぁと思うことが多くなった。
世界では戦争で命を落としたり、コロナで重病化し亡くなったり、地震や災害で突然この世をやむなく去る人がいるのに。
ありふれた日常を送れることに深く感謝して生きていかなければ。天国の妻もきっとそう思っているであろう。