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人気度は2020年が過去最高。 お月見は”商売機会”として成長するか

シーズナルイベント(催事)はビジネスにおいて重要な販促ポイントです。
矢野経済研究所の「ギフト市場白書2020」によれば、クリスマスの市場規模は5,800億円(推計)、母の日ギフトは4,300億円、バレンタインは1,520億円。個店ではどのイベントを、いつ、どのように仕掛けるのかが重要ですし、業界のトッププレイヤーは「シーズナルイベント」を創ることが、事業創出と繋がるので戦略的に仕掛ける企業もありますよね。

分かりやすい事例は「バレンタイン」。
「バレンタインにチョコレートを贈る」という文化は日本の製菓メーカーのプロモーションによるもの。イベントをデザインし啓蒙することで「商品の購買機会」を作り出したのだから本当すごい。他にも「土用の丑の日に鰻を食べる文化」も鰻の販促プロモーションでしたし、近年の「節分に恵方巻を食べる」のも販促の一環と捉えてよろしいかと思います。

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そんなシーズナルイベントで‥これから伸びていきそうなちょっとお勧めのものがあります。「お月見」と言いまして。
私自身がライフワークとして、お月見を推しているのでちょっと偏愛感でてしまいますが、その点も踏まえてお月見の良さ知っていただけたら幸いです。

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過去3年、Googleトレンドで伸び続けている「お月見」。

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Googleトレンドの人気度の動向(検索インタレストを相対的に表したもの)だと、過去3年続伸していて、2020年は過去5年で最高の人気度でした。昨年検索が伸びた背景としては、下記の2点かと思っています。

・お月見当日(中秋の名月/十五夜の日)に実際に月が見えたこと
・ステイホームが続く中で「自宅での行事ごと」への関心が高まったこと


お月見といえば「月見バーガー」、最近はそれ以外にも。

「お月見」と聞いて思い出すのは、やっぱりマクドナルドの月見バーガー。毎年8月の最終週付近でリリースが出て、9月の上旬から10月中旬まで販売。

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Googleトレンドの推移をみても、月見バーガーのアテンションと相関してそうですが、最近はマクドナルド社以外にも、こんなお月見に関連する商品も見かけるようになりました。

▶︎Snaq.me
2020年販売:お月見団子キット


▶︎ウェスティン都ホテル京都

2021年販売中:「月見スイーツボックス」

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お月見がじわじわと話題になりはじめたかも!と思いつつも、クリスマスやバレンタインとは比べものにならないサイズ感。

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でも、それでもお月見には商機あるなと思ってます。対象物(月)の分かりやすさ、共通性。文化としての奥行き、集まることを前提とせずに成立する行事の特徴、東アジアとの共通の文化であること‥

現代にフィットするシーズナルイベントであると、私は思っています。


お月見をバレンタイン並のイベントへ。なぜするのか?

お月見って知れば知るほどに面白いです。
中国が唐の時代に日本に伝わり平安時代は貴族たちに愛され、江戸時代には秋の収穫を感謝するイベントとして意味合いを変えていきながら民衆に愛されてきた年中行事です。月見団子をはじめ月見酒や月見どろぼうなど、とても魅力的な食やアクティビティもあったり。

お月見って、ほんの少しだけ時代との僅かな行き違いで今の暮らしに根付かずにいるだけなのかな、という印象なんですよね。

お月見に惹かれた私の目標は、2032年(あと10年)で、お月見を再度暮らしの中に定着させて、市場規模をバレンタイン並み(1,500億円)にすること。

何故するのかと聞かれれば、これによって特定カテゴリのビジネスを守ることができるから。
マーケットを作れば、月見に関連する酒類や和菓子カテゴリは大きな商売タイミングを得ることができます。この仕組み化によって日本の文化を次世代にバトンを渡せることができます。個社ではなくカテゴリ全体を底上げすることができるはず。 今の酒や食品業界の苦境の中で、私は需要を作る土台の創出したいなと強く思います。



そんなことを思いながら、
今年も新しいお月見プロジェクトを進めています。


応援いただけたら嬉しいです。
(そして、有志で取り組んでいるため、運用費の捻出が難しくて、、少しでもサポートいただけたら泣いて喜びます😂)





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渥美まいこ|食トレンド研究
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