食トレンド2024 春夏予測_ネオ冷や汁、韓国チュロスなどの縦化スイーツ台頭、深夜カフェ、クラフトコーラ
物価の高騰、気温上昇による食材の変化、夏日の増加——わたしたちを取り巻く多くの社会変化は2024年のフードシーンをどのように変えていくのか。Yellowpageでは国内外の2024年予測記事を2023年の12月に公開しましたが、今回は2024年春夏のトレンド予測版をご紹介します。
Cover image:Félix Girault ByUnsplash
1. ネオ冷や汁・ネオ冷麺
日本気象協会によると4月以降の気温は平年より高いと予測。春の訪れも早く梅雨は長く、梅雨明け後は猛暑になると発表されています。汗ばむ季節が長期化する日本列島で求められる食品は何か——喉越しがよくて進める冷や汁や冷麺の新顔に注目が集まりそうです。
宮崎の郷土料理「冷や汁」の進化
「冷や汁」は宮崎県の平野部を中心とする郷土料理で、鯛や鯵のほぐした身と白ごま、味噌をいれて冷やした汁の中にご飯を入れて、きゅうりやみょうがをトッピングして口の中にかきこむ料理のこと。無印良品では、2012年から人気レトルト商品「ごはんにかける」シリーズから「冷や汁」を販売、KALDIからも2017年頃からレトルトを販売し、直近3年では「味がおいしい」とSNSなどで話題になっていました。
宮崎県の郷土料理「冷や汁」
そんなベーシックな「冷や汁」を作りやすく/手軽なアレンジした「ネオ冷や汁」を近年はよく見かけます。昨年は料理家の今井亮さんが鯖缶で作る「スパイシー冷や汁」を提案していたり、焼き魚を鯖缶やツナに変えてトマトジュースを活用したレシピ、カレー風味やお米ではなくう麺を使ったアレンジを見かけます。
GoogleTrendでみても「冷や汁」は伸長傾向。
”冷麺”は日常により普及してくる?
冷や汁に加えて注目しているのが韓国の伝統料理「冷麺」です。
Googleトレンドでみると、2019年に対し近年は伸長傾向。
背景には韓国アイドルがSNSで日常的に冷麺を喫食する姿を見ていく中で「冷麺」に対して関心が高まったことが遠因、日本で韓国店/焼肉店の増加によって「冷麺」が馴染みある存在になったこと/食材をアレンジすればヘルシーになることが要因として考えられます。
冷麺の喫食機会が拡大したのは、冷や汁と同様に無印良品で「盛岡冷麺」のレトルトセットが販売されたことや、KALDIで冷麺関連商品がたくさん販売されていることが影響として大きいでしょう。また伊藤園から「飲むふるる冷麺 缶」が発売されて話題になりました。
冷麺の喫食機会が拡大したのは、冷や汁と同様に無印良品で「盛岡冷麺」のレトルトセットが販売されたことや、KALDIで冷麺関連商品がたくさん販売されていることが影響として大きいでしょう。また伊藤園から「飲むふるる冷麺 缶」が発売されて話題になりました。
冷麺といえば盛岡が有名ですが、最近は「京都冷麺」が人気なのだとか。
東京の虎ノ門と下北沢にある「アジョシ」さんでは、自家製麺の京都冷麺が楽しめます。”京都”食材を使った冷麺なんだそうです。
最近では「冷麺風」として、白だしを使った酸味あるスープ×麺のレシピを多く見かけたり、具材のアレンジにも進化が見られます。今年もニュータイプの冷麺にこの春夏はお目にかかれるかもしれません。
2. チュロス、クレープ、パフェ。縦スイーツの台頭
春夏のスイーツとして注目しているのが韓国チュロスです。
スペインの菓子であるチュロスですが、これまでだとテーマパークで食べたシナモンと粉砂糖がまとわれた30cm以上の長いチュロスを想像しますが、最近の韓国チュロスは、ハチミツやトリュフ塩などフレーバーも様々で、チュロスのサイズも15cm程度で数本入っているものが一般的となっています。最大のポイントはチュロスでディップするところで、チョコレートやアイスをつけて食べるスタイル。韓国の人気店ではすでに数時間の行列店もあるとのこと。
TikTok主流時代に求められるスイーツは縦型のスイーツたち
近年、話題になるスイーツ——いちご飴やクレープ、パフェを振り返るとその形状が縦型であることに気が付きます。この背景には…
(🙇記事の途中にすみません…!🙇)
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